2021年4月28日
さて本日も、少し前の「琉球展」にてご紹介した作品からのリバイバル、日本最西端の孤島「与那国島」の伝統織物「与那国織」をコーディネートしてみたいと思います。
与那国花織(ブルーグレーの縞小花)
与那国花織は、生糸を使用したさらりとしたハリのある織物です。紬糸ではなく生糸。スベスベとした肌ざわりは大変に気持ちが良くて、汗ばむ季節にもおすすめの織物です。
花(星)と呼ばれる四角い■が小花を形作っているように見えます。細やかな格子織の組み合わせの中にその小花が規則正しく散りばめられているみたいです。青みのあるグレー系、どことなく可愛らしい雰囲気が魅力的です。
与那国花織は、裏面に遊び糸が通らないタイプの花織ですので、単衣にお召し頂いても心地よいです。
また、汗や雨にもちぢんだりすることがありませんので、ガード加工をして単衣の季節にとてもおススメです。
東京から南西へ1900キロ、沖縄からでも500キロも離れており、人口2000人にも満たない小さな島です。神が宿るともいわれる神秘の孤島。島に自生する植物染料を用いて、全工程手作業で織り上げられる希少な織物です。遠く離れた場所で、こんな素敵な伝統織物が息づいているのです。
本日は染め上がったばかりの、染め名古屋帯「日月文」をコーディネートしてみました。
以前(昨年秋)には淡いグレージュ系でご紹介しており、何件ものお問合せを頂戴いたしました。この度は、濃紺色にお月様を浮かべました。夏の素材ではありませんが、単衣や袷の時期に、お月様の美しい季節にお楽しみ頂ける帯です。
折しも昨夜は満月でした!ご覧になられましたでしょうか?お月見をするにも夜もとても心地よい季節です。
昨夜の月は、なんだかちょっぴり、おぼろ月。行く春を惜しみつつ、この世の騒ぎを憂いつつ、そのお心はいつも私たちと合わせ鏡・・・
見る人に物のあはれをしらすれば
月やこの世の鏡なるらむ(崇徳院)。
与那国花織に合わせてみると・・・小花が夜空の星々のように思えたり・・・。南の島の満点の星空には、冴え冴えと、まあるい月が輝いているのでしょうか?そんな景色に想いをはせて。
春の単衣にも、秋の単衣にも、とにかく心地よくお召し頂けるコーディネートです。
撮影をしながら、ワクワクしてしまいます。実は昨夜お月様を眺めながら、明日のブログはこうしよう!と決めました(^^;)
スベスベとした触感に、静かに輝くお月様。着心地を想像するだけで心地よく、コーディネートをしてみて気分があがり、神宿る島からのメッセージが伝わってきそうです。
さて、色々と盛りだくさんにご案内してまいりました「単衣と夏の先取り会!」とりあえず明日(4/29)までです。
気になるお品がございましたら、どうぞご遠慮なく、お問合せをお待ちしております。
お家にいながら、色んな画像をご覧下さり、思い立ったら聞いてみよう!そんな気楽さで大丈夫です。
どうぞお気軽に!
4月29日まで
*単衣と夏の先取り会!ご紹介中のお品*
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