2021年4月16日
単衣と夏の先取り会!開催中(~4/29)
(先取り割引実施中!)
本日は、ひんやりサラリの美しい夏の麻着物(もちろん洗える)「近江上布」を、上品な夏の装いに「友禅染め帯」でコーディネートしてみようと思います。
(着物や帯のお値段は、ご遠慮なくお問合せ下さい)
近江(滋賀県の湖東地域)は、室町時代より麻織物を産する地域として知られています。滋賀県は湖国とも呼ばれ、琵琶湖を中心として豊かな山々に囲まれた自然豊かな地であります。織物にかかせない大量で清らかな水にも恵まれ、古くから上質な麻の産地として発展してきました。
近江上布は、苧麻(ちょま)糸を用いた手織りの麻上布です。仕上げの手もみの細やかなシボが特徴で、麻の着物ですがシワが目立ちにくいです。でも一般的なちぢみ織物とはまたひと味違います。何しろ肌ざわりが違うのです。
機械織のちぢみ織物はごわついて何だか太って見えちゃうと、たまに嘆かれる方がありますが、苧麻糸手織りの近江上布はサラリすべすべとした触感で、納得の肌馴染みの良さです。
絣づくりも近江ならではの伝統技術です。苧麻糸を型紙捺染(羽根巻き捺染)で染めて絣を作ります。羽根と呼ばれる枠に麻糸を巻き、型紙を置いて織り出す文様を染めるのです。そして手織りで織り上げていきます。独特の絣づくりは近江上布の古くからの特徴の一つで、伝統的工芸品に指定されています。
絣づくりから伝統的な製法にこだわり、人の手で織り上げられた作品は、丁寧な愛着を持って毎夏楽しんで着回して頂きたいです。
近江上布「南天」
難を転じるという南天。もちろん絣を作って織り上げられた、織り柄です。絣の糸が反物へと織り上がっていく様子を想像すると、じんわりと感動が沁みわたります。
白地に紫苑色のしっとりとした色目のデザインです。麻着物ですが、真夏の上品なお着物として楽しんで頂けるのではと思います。
近江上布「南天」×友禅帯「垣に鉄線」
絽塩瀬の夏ひとえ名古屋帯です。垣根に宿る鉄線に夏の風情を感じます。麻の着物に友禅の帯。情緒のある真夏の装いにもおすすめです。
※絽塩瀬は単衣の季節から~真夏まで。単衣の着物~真夏の麻まで活躍します。
前帯です(真ん中から上下半分)
同系色の組み合わせは安心感と上品な美しさを感じさせてくれます。白地の着物に華やかさを添えてくれるようで心地よいコーデになりました。
近江上布「立枠」
運気が立ち上る「立枠」柄です。白地に薄紫の立枠が清々しい、粋なお着物です。浴衣替わりにも着られる麻着物ですから、夏の間じゅう半巾帯~友禅の帯まで、幅広くお楽しみ頂けます。
近江上布「立枠」×友禅帯「双葉葵」
透ける紗に双葉葵を染めた墨黒地の友禅帯です。大胆な葵のデザインが立枠柄のお着物に良く似合いました。粋を感じるコーディネートです。
※紗の帯は6月中旬~9月中旬。染めや織、夏の着物にあわせてあげると涼やかな透け感が楽しめます。
前帯です(真ん中から上下半分)
ピリリと効かせた大人の夏が素敵です。涼しい顔してお洒落して!
近江上布「小絣」
白地に墨紺色の愛らしい絣模様が、上布らしく清々しい爽やかで清楚な印象を与えてくれます。麻などの自然布帯をあわせてほっこりと、友禅などの上品な帯をあわせてお洒落に着回して頂けます。
近江上布「小絣」×友禅帯「雪輪取雪ノ下」
単衣~夏の絽塩瀬の帯です。雪ノ下は夏の花。雪の日にも緑の葉っぱを絶やさずに初夏になると白い花を咲かせます。うっすらとした絹鼠色の地色に涼感のある愛らしいデザインが魅力的です。
日さかりの花や涼しき雪の下(呑舟)
前帯です(真ん中から上下半分)
絣の清楚なデザインに、爽やかな色合いの愛らしい帯が良く似合いました。
白地の着物って透けるのが心配なんてお声を耳にしますが、大丈夫です。お家洗いされる場合は居敷当なしのお仕立てがおすすめですので、麻の長襦袢をお召し頂くといいかなと思います。
※本麻紋紗の長襦袢、こちらのページでご紹介しています⇒単衣・夏用 | 表参道 染一会 (someichie.com)
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