2021年4月3日
今日も暖かい良いお天気の日でした。袷の着物に夏ひとえの長襦袢を着ているのに、お店番をしておりますと汗ばむほどです。いかがお過ごしでしょうか。
従来は単衣の季節は6月・9月と言われてきました。しかしもう、気温が23度も超えるようになると、単衣に袖を通したくなります。個人的には、以前は25度を目安にしてまいりましたが、段々と堪え性がなくなってきたのかもしれません💦
ということで、本日は単衣のコーデをご紹介いたします。
本日のコーディネートは
江戸小紋「菱取格子」×創作名古屋帯「波」
ただ今発売中の雑誌「美しいキモノ」春号にもご紹介頂いている江戸小紋です。
格子柄の中に細やかな斜めラインが美しい文様です。少し遠ざけてみると、菱模様が浮かび上がります。とても良く計算された技の妙を堪能できる作品です。藍紺色で裏は無地染め、そのため、単衣にお仕立てしても素敵だなと思います。
※江戸小紋「菱取格子」⇒江戸小紋「菱取格子」文様 | 表参道 染一会 (someichie.com)
コーディネートした帯は、5月~10月頃まで、単衣の着物&夏の着物に合わせて頂ける二重織の創作帯です。
墨色の波の上下には雲母で染めた煌めく波模様が染められています(画像をビヨ~んと伸ばしてみてください、わかりますでしょうか?)
ハリ感のある風通しの良い帯地です。ふわりとお太鼓ができて、見た感じも、軽さとモダンでお洒落な雰囲気、小紋や織の着物、夏の装いまで、幅広くカッコよくお召し頂けます。
質感も含め、できれば本当は、実物をぜひご覧頂きたい作品です。
※二重織夏ひとえ帯「波」⇒二重織夏ひとえ帯「波」 | 表参道 染一会 (someichie.com)
伝統技術には磨かれた「技」だけでなく、表現するという「センス」もとても重要なのだと、いつもシミジミ思います。
さりげなく着こなす、粋なお洒落で単衣の季節を始めませんか?!
コーディネートに使用した帯締めは「和小物さくら」さんの夏の手組帯締めです。この帯締め一本あると、シンプルなコーディネートに華やぎのエッセンスが加わります。エキゾチックな雰囲気も感じさせてくれて、幅広く活躍しそうです。落ち着いた赤に渋めの薄藍×白の菱型模様、ちょっとイイ感じじゃないですか?
さて、週末は雨になりそうですね。このところ日曜日の度に雨が降るようですが、皆さまのところの桜はいかがでしょう?
日本じゅうに咲きそろった桜、週末は桜流しの雨となりそうですね。少しずつ季節が進んでまいりますが、この春の風景も忘れぬように、胸に刻んでおきたいですね。
梢うつ雨にしをれて散る花の
惜しき心を何にたとへむ(西行)
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お休み明けにまた、元気にお目にかかれますのを楽しみにしております。
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