2021年2月27日
※本日までの琉球染め織物展には色々とお問合せやご来店を下さりありがとうございます。このような時期でもお声をかけて下さいました皆さま、毎日ブログをお訪ね下さいました皆さまに心より御礼申し上げます。日曜・月曜は定休日を頂戴いたしますが、もしお問合せがございましたら、思い残されることなきよう、何なりとご遠慮なく、メールやメッセージにてお申しつけ下さいませ。
さて本日は、雑誌掲載の江戸小紋から、古典文様の「雪輪」柄の江戸小紋をご紹介いたします。
(雑誌『美しいキモノ』2021春号P76ページ)
「風に舞う桜を春の雪に見立てた」だなんて、素敵な和歌にのせてご紹介を頂いております作品です。
陽射しが明るくなって春が来たなと実感できる2月3月、綿のような雪が風に舞う日がございます。古くは「空から花が降ってくる」なんて歌人たちが多くの和歌に詠みました。その思いをくんで、雑誌のページでは桜の染め帯を合わせて頂いています(*^^*)
こちらの作品は、小千谷の真綿紬に染めた作品です。ふわふわと軽い真綿は、空を舞い、ふんわりと落ちてくる雪の感触にも似ているような気がします。
鮫地の地落ち文様で雪の結晶が浮かび上がる、江戸小紋では古くから親しまれてきた文様です。節のある紬に染めていますので、ところどころ染めだまりができたりして、味わい深い染め上がりです。
お色目は、伝統色でいうと「胡桃色」に近いイメージです。洋色でいうとキャメル色の感じです。やわらかな薄茶色がふわりとした真綿の風合いと気持ちよく馴染んでいます。
今日のコーディネートはこちら(#^.^#)
江戸小紋「雪輪」×友禅帯「松づくし」
薄茶と水色ってなんだか似合うなと思っています。
綿帽子のような傘松のぼかし文様、松葉の銀刺繍の上品で美しい染め帯。
紬でも江戸小紋を染めた真綿紬には、こんな帯も良く似合います。※詳細⇒友禅染め帯「琳派松に松葉」 | 表参道 染一会 (someichie.com)
こうして眺めてみると、雪の結晶がお花みたいに見えます。「雪の華」という自然現象がありますが、雪は古来より、どこか幻想的で美しく、人々の心を魅了してきたのですね。
雪が積もると豊年の兆し、なのだそうです。豊かさをもたらす雪に、常しえの松。末永い人生を穏やかにお過ごし頂けるコーディネートでございます。
(着物のお値段はお気軽にお問合せ下さい)
さて、2月最後の週末を迎え、まもなく3月でございます。来週は気温があがり、春の花が次々とほころぶのかなと思うと、ちょっと嬉しく感じます。
日曜日はお散歩日和となりそうで、久しぶりに少しばかり公園などを歩いてみようと思います。
申し訳ないことに来週も、木曜日は店主の病院通いのために早め閉店となりますが、随分と快復してまいりましたので、歩けるといいな(*^^*)
いよいよ3月、春風が心地よく感じたら、そろそろお目にかかれましたら嬉しです。
もちろん、引き続き宣言下でありますので、お問合せのメールなどは、どうかご遠慮なさいませぬように、何なりとお申し付け下さいませ。
お休み明けに、また元気にお会いできますのを楽しみにしております。
*来週の営業時間*
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3/4(木)17:00閉店
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