2021年2月16日
今週も~2/20(土)まで
琉球のやさしさあふれる染織物展
開催中です
今週も引き続き、「琉球のやさしさあふれる染織物展」をご案内してまいります。
お値段やお手元事前確認など、どうぞご遠慮なくお問合せ下さいませ。
本日は、季節先取り!「単衣」や「夏」にお勧めの琉球織物をコーディネートしてみました。
本当は沖縄ものは夏や単衣の季節にも素敵な染織物がたくさんあるのですが、今回は2月開催ということで真綿系のほっこり織物を中心にご案内しておりますが、とはいえ、数少ない作品の中にはこんな素敵なお品もあるのです。ということで、出会いは大切に!ご紹介いたします。
夏琉球絣×宮古上布の帯
夏琉球絣の着尺
沖縄最大の織物産地、南風原町で織られる琉球絣の中には「かべ上布」と呼ばれる、独特のシャリ感が魅力的な夏の織物があります(絹織物です)真夏にジャカジャカ着られるお着物です。
壁糸と呼ばれる特殊な撚りをかけた糸をヨコ糸に使うことで、非常に繊細な凹凸を生み出し、土壁を触った時のようなざらざらとした独自の風合いを出しています。肌にまとわりつかず、すそ裁きも抜群です。シャリ感のある夏の織物は多くありますが、頼もしいシャリ感は琉球絣の壁糸のなせる技。
夏の墨色、お探しの方には、ぜひ触ってみて頂きたいお品です。
宮古上布名古屋帯
手績みの苧麻をつかった最高級麻織物である宮古上布を、帯に仕上げた作品です。まさに、真夏の帯です。
宮古上布のお着物は、とても手が出ないほど最高級の織物ですが、帯であれば、なるほどなるほど。
とはいえ、手積みの苧麻をを使った帯。手触りの感触といい、藍染めの色合いといい、仕上がりの風合いといい、真夏はこれ一本で過ごしてしまいたくなるほど、心惹かれる作品です。
コーディネートしてみました。
シャリシャリッとした墨色にすっきりとした絣柄の夏琉球絣のお着物に、宮古上布の帯が風格を添えてくれるような、お着物通の素敵なコーディネートが仕上がりました。
夏はこうでなくちゃ!と思わせてくれる、心にしみる装いです。
夏久米島紬×首里花織の帯
夏久米島紬
夏と言っておりますが、単衣向けの着尺です。
ふわりとした真綿の独特の風合いが特徴の久米島紬ですが、こちらの作品は、安田英子さんの工房で作られるオリジナルのものです。半練の紬のような風合いをもつ生成の紬糸を織り込むことで、透け感とシャリ感のある単衣向けの久米島紬が仕上がります。
色糸にはホルトノキ(別名モガシ)の樹皮から得られた染料を用いて、なんとも言えぬ優しい色合いに織り上がっています。風合いはもちろん、色合いも含めて、気持ちが柔らかく癒される、そんな不思議な魅力のある作品です。
花織の名古屋帯
「花織」の熟練者であり、独自の世界観が大変に魅力的な作家さん「宮原せい子」さんの作品です。さらりとした絹糸の単衣にもおすすめの帯です。モダンな印象と精緻な花織の風合いが美しい作品です。
コーディネートしてみました。
GWを過ぎたら、こんな着姿が爽やかに涼やかに感じるかもしれません。落ち着きのある中にも自然の染料のほのかな癒し、季節感のある素材、モダンな配色の幾何学模様、都会の街並みにも良く似合いそうです。
そういえば、夏久米島(といっても単衣のお召し物ですが)には、こちらの首里花倉織のレモン色も良く似合いました。
夏久米島紬×首里花倉織
浮き織と絽織りを織り交ぜた花倉織は、首里織の中でもひときわ光沢が美しく、艶めく帯です。草木染めならではの爽やかな色合い、さらりとした生地感は単衣にもおすすめです。
今週も引き続き、店内にて賑やかに展示しております。
貴重な機会でございますので、ご来店も、お問合せも、ぜひご遠慮なくお願いいたします(*^^)v
明日は「首里織の帯」をズラリとご紹介いたします。どうぞまた楽しみにお訪ね下さいませ。
※店主の脚のケガ通院のため、閉店時間に勝手を申しておりまして申し訳ございません。もしお仕事帰りなどで閉店時刻に間に合わないようなことがありましたら、ご連絡下さいませ。今週は木曜日以外お待ちできます。何卒ご遠慮なく!
*今週の営業時間*
2/16(火)17(水)19(金)20(土)11:00~18:00通常営業
2/18(木)11:00~17:00閉店
(日曜・月曜 定休日)
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