2020年11月21日
11/24(火)~28(土)
東京友禅作家「田邊慶子」50周年記念展
※連日(11/26木曜日除く)午後2時~4時までは、田邊先生と一緒にお店番をいたします。(オーダー制作などのご相談もお受けできますので、お気軽にお申しつけ下さい)
さて、来週は、田邊ワールドをお届けする一週間でございます。ご案内予定の作品たちが揃いました!まず何からご紹介しようかなぁ~と悩んだ結果、今日はまずこちらから。
何しろコロナのおかげで、気分がどんよりとした連休スタートとなりましたので、ちょっぴり素敵なメロディーをお届けできたならな。ということで(*^^*)
※各作品のお値段は、どうぞお気軽にお尋ね下さいますように。
付下げ「メロディー」
美しいスカイブルー色の付下げです。お天気の良い空の色。たおやかに風に舞う蔓草が気持ちよさそうですね。
画像で見るよりも、日常の光の中で見ると、優しい空色に感じます。気負わないドレス感覚でお召し頂ける、ふわりとした風のような付下げです。
そうそう、お着物でコンサートに出かけませんか♬ 同窓会などにも良いですね!そんな心晴れる日が、早く訪れますように、願いを込めて。
上の画像、下の画像、よぉ~く見て下さいね。なんと、銀色のピアノやバイオリン、そしてハープの細やかな刺繍が目に留まります。
メロディーに乗せて、やわらかな風が吹き、ピアノやバイオリンの音色に加えて、気持ちを撫ぜてくれるようにハープの音が響きます。銀色の楽器たちは、細やかな刺繍のお仕事です。
そして、もっとよく目をこらすと、地紋には五線譜が描かれているではないですか!画像を引き延ばしてみて下さいね。五線譜が、ほら!音符♪や管楽器も地紋に織り込まれていたりするのです。なんて素敵な付下げなのだろうと、ちょっとドキドキいたします。
メロディーは、絵に描くことはできませんね。でも、優雅に舞い踊る蔓草を描くことで、心地よい音色が聞こえてくるなんて、田邊先生ならではの、素敵な作品です。
染め名古屋帯「奏(かなで)」
ハープを演奏する美女。楽器と美女が一体となって、その全てから、お花たちが歌うような美しいメロディーが奏でられています。
時に楽しく、華麗に舞うがごとく、時にお腹に響くほど荘厳に、時に哀しく心に沁みる繊細なメロディー♬聞こえますでしょうか。
タレ先までたっぷりと、優雅に更紗が描かれています。大変手の込んだ、美しい帯です。
前帯には白鳥。奏でられる音は、白鳥の心を慰める調べなのも知れませんね。そして、今まさに、華麗に飛び立つ時が参ったようです。
そして、メロディーと言えば、和歌の調べも一つのメロディーなのかな。ということで
染め名古屋帯「万葉集」
磐代の 浜松が枝を 引き結び
真幸くあらば また還り見む(有間皇子)
政争に巻き込まれて悲劇の死を遂げる、若き美しき皇子、日本版ハムレットともいわれる、有間皇子の時世の歌です。
裏切りにあって移送される際に、磐代(和歌山)にて詠んだ句とされています。
無事に戻れるようにと、松の枝を引き結ぶおまじないをした、という歌ですが、彼は19歳の若さでこの世を去ることになってしまいます。
美しい浜で旅の疲れを癒し足先を濡らすしぐさは、田邊先生の想像の世界ではありますが、思わず背中を抱きしめてあげたくなる、切ない思いに心を寄せたくなる作品です。
友禅の作家作品には、描かれる作家さんのお人柄や心情が、どことなく忍ばれるものが多くあります。
美しさを身にまとうだけでなく、作品の心が皆さまのお心と響き合うことができたなら、それはそれは、とっても嬉しい素晴らしい出会いでございます。(*^^*)
来週から店内にて展示いたします。
ご来店が難しい場合は、お手元でご覧頂けるお届けサービスも承ります。どうぞお気軽にご相談下さいますように。
※日曜日・月曜日は定休日を頂戴いたします。三連休の東京地方は晴れ(*^^*) 街の木の葉も美しい彩りの季節でございます。どちら様も、どうぞ心豊かな週末をお過ごし下さいますように。
*営業日・営業時間*
火曜日~土曜日
11:00~(当面)18:00閉店
(ご予約不要です)
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(日・月曜日:定休日)
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