2020年9月17日
9月は長月。長月の由来は「夜長月」とも「長雨月」ともいわれます。確かに、夜は長くなりましたが、この時期は雨も多い。季節の変わり目でございます。
ただ今お店では、雨の後にやってくる、晴れ晴れとした秋を、気軽に身近でお楽しみ頂ける、コーディネート展を開催しております。
お品についてのお問合せは(お値段も)、どうぞお気軽にお申しつけ下さいませ。
初秋のコーディネート展
今週9/19(土)まで
*スキップできる無地系紬のきもの
*心にしみる京友禅、秋の染め帯
*織の帯なら、織楽浅野
(期間中お仕立て代サービス!)
本日は、「菊」柄の帯をコーディネートしてみました。
菊は、秋の花でありますが、桜と並んで日本を代表する花でもあり、そのため、初秋~初冬の間のみならず、お正月の寿ぎの帯として、また季節先取りの初夏の単衣の帯として、一年を通じて出番の多い帯になります。
三才山紬(みじん格子)×光琳菊
可憐でたおやかな白菊の帯。淡いクリームベージュ地の塩瀬の帯です。霞の中に咲く、白菊の花。情緒豊かな光琳の菊です。
菊白し 菊より白き ゆめ一つ
(三橋鷹女)
三才山紬は、山漆で染めた糸とウワズミザクラで染めた糸を、みじん格子に織り上げた作品です。シックな中にも華のある、素敵な色合いの紬です。季節の帯が良く似合います。
三才山紬(千筋)×菊尽くし
もう少し秋が深まると、お空は秋晴れ、そんな日が多くなります。冬が近づく秋の日には、各地で菊祭りの旗が立ちます。大輪の菊の共演です。光沢のある帯地を用いて華やかな印象が素敵です。
帯の地色は、お太鼓の下の方はクリームイエロー、お太鼓上部からシルバーの色に変わり、前帯はシルバーです。そして手先に向かってまたクリームイエローになります。
大変細やかな千筋の模様の三才山紬にあわせました。遠目には明るいシルバーグレー。秋晴れの日差しに映える紬です。
清楚な華やぎを感じるコーディネートになりました。
菊日和 美しき日を ちりばめぬ
(星野立子)
シケ染め小紋×乱菊
真糊糸目で描いた優雅な乱菊です。茶褐色の明るい色です。お太鼓全体に伸び伸びと描かれる菊の花。清々しい美しさに心惹かれます。
濁りなき 心に菊を 咲かしめぬ
(三橋鷹女)
この度は、無地系の紬をコーディネートしておりますが、友禅染めの帯は、もちろん染めの小紋にもとても良く似合います!ちょうど今お店に、こんな象牙色の小紋がございます。霞のようなシケ染めが気持ちよく、乱菊のイメージによく似合いました。
菊はとても身近な花で、道端や野に咲くキク科の花から、端正込めて作られる菊華まで、私たちの暮らしは菊の花で彩られているといっても過言ではありません。もしかすると桜よりも寄り添ってくれる花かもしれないな、なんて思います。
長寿と幸せの花「菊」。いかがでしょうか(*^^*)
◆期間中ご案内中の「友禅染め帯」ラインナップはこちら⇒クリック
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