2020年8月26日
朝はほんの少し風が変わりましたが、日中の暑さはまだまだ危険。
新しい季節のお話をしたいのに、なかなかどうして💦そんな気分になれずにおりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
今年の夏は麻の着物ばかり着ておりました。本当なら、こんな絽の江戸小紋を着てお出かけしたかったのですが、あまりに暑すぎて・・・(>_<)
着用しておりますのは、絽に染めた江戸小紋「立涌」文様です。随分昔にあつらえた夏の江戸小紋ですが、年を重ねるほどに(特に日差しの眩しい季節には)このアイシーピンクが心地よく感じられるようになりました。
本日は、この「立涌」文様をご紹介しようと思います。
「立涌」は代表的な有職文様の一つで、何本ものラインがふくれたり、すぼまったりを繰り返してタテに並ぶ文様です。
その様子は、水蒸気が立ち上る様だとか、陽炎が煌いて立ち上る様にたとえられ、運気も上がる縁起の良い文様とされています。着物や帯にも古くから用いられる文様で、膨らみの部分にお花が描かれたり、すぼまるところにアクセントのデザインが施されたり、様々にアレンジされています。
本日ご紹介する「立涌」は、シンプルに、細やかな「立涌」が清々しく染まる江戸小紋です。
やわらかでリズムのある文様は、縞模様の中でも、やさしい癒しを感じる文様です。
近づいたり離れたりするタテ縞が、完全に離れてしまうこともなければ、ピタッとひっつくこともない、つかず離れずの長いお付き合い、まるでこの世での関係性のようでもあります。
長くしなやかに、適度な距離を保ち互いに伴走する、決してぶつかって切れてしまうことのないように・・・簡単なようで難しい、人の世でございます(^^;)
色が違うとガラリと雰囲気が変わります。
単衣仕立てでも、袷仕立てでも、季節を問わずお召し頂けます。
大変細やかな有職文様ですので、お茶席はもちろん、式典などのお席~観劇やお出かけなどカジュアルシーンまで、帯あわせ次第で幅広くお召し頂ける文様です。
今週はまだ暑さが続きそうです。
今年は、この夏一度もお着物をお召しになっていない、なんて方もいらっしゃるかもしれません。夏が終わる前に、どうぞお袖を通してあげて下さいますように。
そして、秋風感じたら、お誂えのご相談もそろそろと。お会い出来ますのを楽しみにお待ちしております(*^^)v
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