2020年8月21日
江戸小紋のおあつらえについて、本日は「行儀」文様をご案内しようと思います。
行儀は、江戸小紋三役の一つでもあり、「鮫」に続いてご注文の多い文様です。お茶を嗜まれる方や、卒入学式のお着物として、また普段使いのお着物としても、コーディネートの幅も広くて大変に親しまれています。
斜め45度に点々が規則正しく配列され、それはまるでお辞儀の角度でもあることから、「礼を尽くす」という意味もあります。
点々の細かさから、三タイプのご用意がございます。
※詳細はこちらページにてご案内しています⇒江戸小紋専用ページ「行儀文様」
最もご注文の多いのは、真ん中のタイプで、およそ15年ほど前、自分のためにと、極鮫についで2着目に誂えたのが、この行儀文様でした。
藍下黒色「行儀(中)」文様です。
この着物は、お店番に最も多く着用してまいりました。染めの帯、織の帯、どんな色柄の帯でもドンと来いの万能着物でありました。
かれこれ15年の間には、すでに数百回はお袖を通し、長い期間の大事な相棒となりました。
これまで数度の洗い張りをしました。八掛は裾がボロボロになって付け替えたり、太ってしまってサイズ直しをしたり、シミやスレ、ヤケなどの痛みも年々増えて、そろそろ引退なのかなぁ~と思いつつ、それでも、この夏の間にシミ抜きに出しております。
江戸小紋は、遠目には無地に見えます。細やかな点々のおかげで、外の光に写ると清々しいブルーグレーに見えて、お客様にも随分と褒めて頂いてまいりました。
これまで、淡い華やかな色の江戸小紋も色々と着用してきておりますが、あれこれ巡り巡っても、この行儀はとても離れがたいお着物です。
今年こそは、この着物に変わるものをオーダーしよう!そう思うのですが、これ以外の色が思い至らず、また同じ色柄を注文してしまいそうで・・・どうしたものかしら(^^;)
※着用しております色柄のご案内はこちら⇒藍下黒色「行儀(中)」
江戸小紋は、どれほどの歳月を経ても、帯あわせ次第で、その時代に見事に寄り添い、愛着を持ち続けることのできるお着物です。いわゆる「定番」!そう言えるお着物は、安心してお着物ライフをお過ごし頂ける大事な力持ちでもありますね。
おあつらえのご相談は、どうぞいつでも、お気軽にお申しつけ下さいますように。
お目にかかれますのを、いつも楽しみにお待ちしております。
注)あっ、上の写真から随分な時が流れてしまい(まさか別人?とは思われるかもしれず💦)どうかご了承下さいますようお願いいたします(笑)m(__)m
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