2020年5月27日
午後になって、青空と日差しが戻ってまいりました。5月も残り少なくなりましたが、久しぶりの五月晴れ、ちょっぴりホッといたします。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?
さて本日のブログは、写真撮影の場所を変えてみました。
この2カ月の間に街から人がいなくなり、空気が生まれ変わったような気がします。お店の窓を開けて換気対策いたしましたら、素敵なお品たちにも深呼吸をさせてあげよう!ということで、窓辺での撮影に挑戦してみました(*^^*)
越後上布「亀甲絣」×白たかもじり織八寸帯
今年入荷したばかり、実物はまだどなたにもご覧頂けておらず、いやこれからきっと誰かに見て触って頂けるハズ!の「越後上布」(麻のきもの)です。
前回の紹介記事でも書きましたが、苧麻の手摘み糸を、苧麻の紡績糸に置き換えた越後上布です。そのため、目が飛び出るほどの最高級麻織物である越後上布を、身近で触れて頂けるようになりました。とはいえ精緻な絣は、職人さんの手による手括りの絣、手織り高機織りの麻着物です。
スベスベとした苧麻の触感が心地よく感じるのは、夏が間近になった証拠ですね。
同じように紡績のラミー糸を用いた平織の織物に能登上布がありますが、比べると、越後上布は生地にかすかに凹凸がありシワや折れの回復性が高いのが特徴で、メンテナンス性のよい素朴な味わいが魅力です。
このお着物にぴったり良く似合う!そう確信して、まだウィルスが日本にやってくる前に、越後上布と一緒に、この夏のためにと仕入れた帯です。
タテ糸が絡み合う「もじり織」のざっくりとした織り目がいかにも涼感たっぷりです。帯芯を入れない八寸帯なので、暑い季節にも織り目のすき間から風を感じさせてくれる、真夏に嬉しい帯なのです。
絹糸ばかりでなく、ぜんまい糸が織り込まれています。風合いの豊かさも、夏の情緒をもりあげてくれます。
いつもとは違う、ちょっとイイ感じの写真撮影ができました。これからの季節の透ける夏作品は、窓辺撮影もいいですよね(^.^)
そうそう、遅れておりました、お着物のお仕立ては通常納期でできるようになりました。ギリギリセーフで、あれこれと夏に間に合いそうで、ちょっと嬉しいはじまりかな。
宣言解除後の表参道では・・・
そろりそろりと人通りが戻ってまいりました。表通りのブランドショップはチラホラ開店、裏通りでも今朝から増えてきたように感じます。しかし、なんとここへ来て、ご近所の小さなアパレル系ショップでは閉店セールの表示が出始めたり、荷造りが始まるお店もあり…胸かツンと痛んでおります。
それでも、お空は青く輝き始めるわけで、前を向いて歩きだそう!!
用心の夏ではありますが、楽しい夏でもございます。衣更えも、はじめて下さいますように。
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