2020年5月19日
道ばたの紫陽花が薄緑色の花をつけ始めました。今週は梅雨のようなお天気が続きそうです。
走り梅雨ちりめんじゃこがはねまわる
(坪内稔典)
ふふっ想像すると楽しい!この時期の長雨を「梅雨の走り」「走り梅雨」といいます。上手いこと言ったものだと、ちょっぴり感動してしまいました。
急に気温が下がりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
宣言解除の新しい幕開けを楽しみに、お会いできる日まで、今日もどうぞこちらでお付き合い下さいませ(*^^)v
本日は、江戸小紋文様「よろけ縞」を2パターンご紹介しようと思います。
本日ご紹介の2点は「江戸小紋専門サイト」にてご紹介ができていないのですが、江戸小紋の中でも「縞」の模様は見た目の清々しさが好まれて、人気の文様でもございます。
瓶覗色(かめのぞき色)縄目縞
縄目は、字の通り縄を編んだような雰囲気の縞模様のこと。縄目文様は縄文土器にも見られる日本最古の文様でもあり(だから縄文時代って呼ばれるのかな)文明のはじまりを彩った文様なのです。
店内見本では、瓶覗色(かめのぞき)色で染めています。淡い藍色のこと。深い藍色は何度も藍瓶に布を浸して出る色ですが、この色は藍瓶にちょこっとだけ浸して染まった色、なので瓶覗色と呼びます。少し緑味・灰味のある水色です。洋色でいうとベビーブルーという感じでしょうか。優しいほんわかとした色合いが気持ち良いなと思っています。
瓶覗色・よろけ木賊
木賊は細い竹のようにヒュンヒュンと伸びる緑色の常緑植物です。時々風情のあるお店のアプローチなどにも見受けられるシダ植物、その木賊がしなやかに風になびくように描かれた文様です。真っ直ぐの縞文様も素敵ですが、滑らかにしなる景色は風情があって心地よいです。
以前に、こんなお色でおあつらえ下さいましたお客様がありました。単衣でも袷でも、清々しい着姿が素敵です。
※江戸小紋専門サイトでのご案内ができておりませんが、「縄目縞」「よろけ木賊」の反物染め上がり価格は、どちらも(税込)319,000円です。
当店の江戸小紋は、一部の反物をのぞき、色と柄をご指定頂いてオーダーにておつくりしています。
いつもは店内で豊富な色柄見本をご覧頂けるのですが、ご来店の難しい今は(↓↓↓)
◆お家にいながらにして届く「江戸小紋のお試し染め」。どうぞお気軽にお問合せ下さいませ。
なかなか雨が止みません。こんな時期なのに、地下のお店が雨漏り被害に困っておられるのですが、2階3階の当店には被害が見られず、この不思議解明のため明日は業者さんが点検に来てくださることになりました。本格的な梅雨入りにアタフタしませぬように、色々準備をしておかなくてはなりませんね。
寒暖差あるようで、どちら様もどうぞお気をつけてお過ごし下さい。
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