2020年3月26日
【お知らせ】新型コロナに関する自粛要請に伴い、3/27(金)28(土)の営業時間を、午前11時~午後4時に変更させて頂きます。4時以降ご希望の場合はお申し付け下さい。またメールでのお問合せは終日承ります。メールの返信は必ずさせて頂いております。
ということで、もしご不便をおかけすることがありましたらお申しつけ下さい。時間外にお待ちすることも可能です。来週の営業につきましては状況を見てご案内させて頂きますm(__)m
3/28(土)まで開催中
京の名工「大野信幸」江戸小紋作品展
こんな時期にご案内することになってしまい、なかなか実物を手に取ってご覧頂けず誠に残念でございます。せめて画像でお届けできたらと今日もせっせと撮影をいたしました。
とても珍しい江戸小紋、もちろん大野作でございます。
天目染め「参百柄」江戸小紋
以前にもご案内しております「参百柄」。これはとてもユニークな大野先生ならではの作品です。
三角や四角の枠取りの中に様々な文様の江戸小紋を染めています。柄の種類は全部で参百です。なので「参百柄」と名付けています。
工房には先代から引き継いだ無数の型紙が保管されていますが、それら全てが現役の型紙ではありません。型紙の一部が破損するともうその型で一反を染めることはできなくなります。でも、三角四角のスペース分ならば染められる。そうしてお払い箱になった参百枚の型紙が日の目を浴びることができたという、型付け職人ならではの愛と知恵に満ちた作品なのです。反物の端から端まで柄を追いかけたくなります。
天目染めはこれもまた大野先生独自の染め技法で、通常の地染めをした反物に青色の海藻糊を載せて蒸します。ところどころアクセントになる青い色は海藻糊が蒸し器の中で溶けだして地染めの黒と化学反応を起こした色です。真っ黒ではない奥行きを感じさせてくれる魅力的な染め上がりになります。
でも、この参百柄って仕立てるとどうなるの?
実はお色違いで以前にお誂え下さいましたお客様があります。お客様の参百柄は明るい墨色でした。お仕立てすると、こうなります(*^^)v
本日のコーディネートは、「城間栄順作・琉球紅型染め名古屋帯」をあわせてみました。清々しいコーディネートは単衣の季節にもおすすめです。
松葉文様江戸小紋
こちらは、松葉の色が白ではなくてグレー。グレーの濃淡で染め上げた江戸小紋です。通常は防染糊で型付けをするため柄が白く抜ける江戸小紋ですが、グレーの色糊で型付けをしたあと濃いチャコールグレーで引き染めをしています。
江戸小紋の染めは通常「しごき染め」のため反物の裏が白いままになりますが「引き染め」をするとしっかり裏まで染まります。京都ならではの染め上がりなのです。裏が白くならない!だから一見すると単衣なのか袷なのかわからない。暑がりさんの早めの単衣にもおすすめです。
同じく、城間栄順作の琉球紅型染め名古屋帯をあわせてみました。清々しさと粋な大人っぽさが大変素敵なコーディネートになりました(*^^*)イイ感じ。
ところで。。。
昨夜の都知事の自粛要請会見が身にしみて、これはもうしばらくお店にはどなたもいらして下さらないな・・・このところ長く続く自粛ムードに加えてトドメのの一撃か!?なんて胸が詰まり心が折れそうになってしまいました。しかしなんと今日、お仕事帰りにお立ち寄り下さった方がありました。この時期をどうにか堪えて下さいね!なんてお言葉まで下さりもう感謝感激です。ありがとうございます。
これから少しの間、営業時間の短縮や臨時休業などの変則的な営業をご案内することになるかと思いますが、できるだけお楽しみ頂けますようにブログは続けてまいりたいと思います。
ご不自由なことご不安なことを抱えて迎える春ですが、どうかどちら様も十分にお気をつけて、そして何より元気を出してまいりましょう!
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