2020年3月12日
晴れやかな春でございます。今日は久しぶりのお客様にもお会いできて、うららな日でした。東京の桜は明日にも開花しそうな勢いですが、皆さまの周りの桜の木、蕾の膨らみはいかがでしょうか?
例年よりも季節が半月ほど早いのでしょうか?ひとえの時期が前倒しでやってきそうでございます。なので本日は、新入荷の帯をあわせて、清々しいひとえコーデをご紹介いたします。
城間栄順・琉球紅型×白鷹御召
入荷したばかりのこちらの帯は、城間栄順作の琉球紅型染めです。
お着物通な方は一度は名前を耳にされたことがあるかと思いますが、城間家は紅型三宗家の一つであり、栄順氏の父栄喜氏は戦後紅型の復興に丹念に力を尽くされたことは有名で、栄順氏はその職人気質な父の後を継がれ現在はご子息とともに意欲的に創作活動を続けておられます。
こちらの作品は、城間栄順氏の代表的なデザインである「若夏」の柄を小千谷紬の帯地に染めた一品です。
緻密さと大胆さを併せ持つ豊かな自然を配したデザインは、琉球紅型の長い歴史によって育まれてきた特色であり、瑞々しい命の鼓動が伝わる、他にはない生き生きとした作品です。
帯地としての結びやすさや温もりを感じる風合いは小千谷紬ならではです。(夏帯ではありません。ひとえと袷の帯です)
※城間栄順作琉球紅型「斜め若夏」詳細はこちらでご紹介しました⇒こちら
コーディネートは白鷹御召「百亀甲絣」です。
ひとえの季節にはとてもお勧めしたいシャリ感!ひとえ向きの織物といえば本塩沢が思い浮かびますが、白鷹お召は本塩沢よりもきめの細かい柔らかさを感じます。さらりとしたシャリ感が白鷹御召の魅力です。気軽なお出かけには4月下旬や5月からお召しになると、とにかく気持ち良い!
細やかな百亀甲柄は白鷹地方だけの板締め絣で糸の染織をしています。微細な絣糸を精密に織り上げる技術は素晴らしいものです。
希少となりつつある白鷹御召、温暖化の進む昨今ではぜひラインナップに揃えて頂きたいお着物です。
気温が上がってまいりますと、この爽やかな上質感がとても気持ちよく感じます。
力づよいみずみずしさが美しい紅型の帯、滑らかな肌ざわりが心地よい白鷹御召、そろそろ次の季節へと身も心も一歩前へ進めてあげませんか?
日々のニュースに息苦しさを感じることも多いかと思いますが、街には笑顔や笑い声もあふれています。私ものんびりと窓の外の春の気配を感じながら通常業務に勤しんでおります。
明日もお天気良好で暖かい日になりそうですね。どうぞぜひお気持ちを楽にして遊びにいらして下さいませ。お待ちしております。
※お家でお品を見ることができる「お手元事前確認」のご案内は⇒こちら
<営業時間>
(しばらくの間午後6時閉店)
火・水 午前11:00~午後6:00
木・金・土 午前11:00~午後6:00
定休日:日曜日・月曜日
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