2020年2月8日
2/11(祝・火)~2/15(土)
織一会展(結城と草木染め紬&大島紬)
店内がほっこり華やかになりました。
店内では来週いっぱい、結城紬・大島紬・信州や越後の草木染め紬をご案内いたします。日々色々な紬織物をご紹介しておりますのでこちらのブログもどうぞゆっくりお付き合い下さいませ。
この度の織一会展では結城紬にも力を込めてセレクトしております。期間中は「本場結城紬」「結城縮」「夏結城」をご紹介いたします。
本場結城紬とは
①真綿から手でズリ出した極細の手紬糸(無撚糸)を使って②腰でタテ糸の張力を調整する地機で織り上げます。
ふわっとした真綿をそのまま纏うかのような本場結城紬の風合いは他には味わうことのできない唯一無二の体感です。
店内には「高機」の結城紬もご案内をしております。糊を落とす「湯通し」の前の状態でも手触りと軽さを比べると、なるほど!とご体感頂けます。
この度はとても貴重な機会でございますので、お時間がありましたらどうぞぜひお出かけ下さいませ。(広幅のものもございます)
本場結城紬
左から)白×レモン色刷毛目、黒茶グレー小格子、グレ×ベージュ刷毛目小絣、桜鼠色ぼかし縞
左から)黒地グレー二本縞、ベージュ蚊絣、モスグリーン崩織、レモンクリーム色格子井絣
そして本日は「結城縮」についてご紹介をさせて頂こうと思います。
結城縮
結城紬は本来は撚りのない糸(無撚糸)を用います。しかし「結城縮」には、ヨコ糸に撚りのある「強撚糸」を使います。そのために表面に凹凸のあるサラリとした感触に織上がります。もちろん袷仕立てにして頂いても快適ですが、温暖化が進む昨今では10~11月、4~5月などにお召し頂く単衣着物としても大変重宝されています。何しろバツグンに軽くて風を通す、真綿の優しい風合いが心地よい結城縮です。
現在では結城の年間生産量のうち結城縮はたったの数パーセントになりましたが、昭和初期から40年頃までは大半が縮織でした。縮織以外のものは結城紬の「平織」と言われて逆に珍しいものだったそうです。しかし昨今では結城の手紬糸を撚る職人さん(撚糸屋さん)はたった一軒になってしまいました。今後はさらに希少なものとなることは間違いございません。
結城縮「雨絣」
雨絣とは、ところどころ途切れながらストンと落ちる細やかな雨粒をタテ絣で表したものです。本当はところどころ縞が途切れているのですが肉眼ではわからないほどです。撚りのかかった手紬糸ならではの情緒のある雨絣。単衣でまとってみたいお着物です。
そうそう縞といえば、結城はかつて無地または縞柄でした。結城紬の産地問屋さんのことは古くから「縞屋」さんと呼ばれているのです(*^^*)
関美穂子作型絵染名古屋帯「道ばたの花」
期間中ご紹介の型絵染の帯をあわせてみました。タレ先をターコイズブルーの無地仕立てにすることもできます。紬のお洒落は多彩な帯コーデも楽しみの一つです。
ゴケ染めの結城紬
タテ糸とヨコ糸それぞれ別の色の糸を用いて染めています。白と優しいピンクを混ぜるとこんなに美しいアイシーピンクのお着物に仕上がります。縮織の風合いとさらりとしたシャリ感がどこかしらから涼感を運んでくれるようです。
伊那紬名古屋帯「連山文」
オレンジベージュの結城縮
肌馴染みの良い色、見た目も軽く華やかな優しさを感じさせてくれます。ちょこっとスキップできそうな軽さです。
結城紬(地機)八寸帯
本場結城紬は様々なお着物の中でもとびきりのお値段でございますが、とはいえ色々な紬を着てきたけれど「結局最後に行きつくのは結城紬」とおっしゃる方も多くいらっしゃいます。年齢を重ねるほどに本物に包まれて過ごしたい、心が安らぎ温かく満たされる極上の着心地を、どうぞお着物ライフに加えて頂けましたらと思います。
ブログ掲載のお品などお気軽にお問合せ下さいませ。
日曜日・月曜日と定休日を頂戴いたします。2/11(火)祝日でございますが通常通り営業いたします。
寒暖差があるようですのでどうぞご自愛下さりお過ごし下さいますように。お休み明けにお目にかかれますのを楽しみにいたしております。
2/11(祝・火)~2/15(土)
織一会展(結城と草木染め紬&大島紬)
※期間中お仕立て代無料
お仕立て不要の場合は10%OFF
<営業時間>
火・水 午前11:00~午後6:00
木・金・土 午前11:00~午後7:00
定休日:日曜日・月曜日
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