初春令月初春令月

2020年1月8日

初春令月

長いお休みを頂戴し誠に申し訳ございませんでした。本日より、2020年の通常営業スタートでございます。

どうぞまたお近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りくださいませ。今年もお目にかかれますのを楽しみにお待ち申し上げております。

もちろん、メールやお電話でのお問合せも変わらずどうぞお気楽にお申しつけ下さいませ。

 

さて、新年最初のご紹介は、ほんのり色づいた桜色、素敵な新作帯をご案内しようかと思います。

織楽浅野名古屋帯「天平花」

この帯の「天平花」の天平は「てんぴょう」と読みます。天平は聖武天皇の御代、奈良時代の元号の一つです。天平時代には平城京ができ、貴族・仏教文化が花開いた時代でもあり「万葉集」では大伴旅人・大伴家持・山上憶良などが大活躍した時代でございます。

本日ご紹介の帯は、その豊かに花開いた天平文化をイメージしてデザインされた帯です。

昨年は平成から令和へとお代替わりがなされて、今年はいよいよ令和2年となりました。

令和の元号の基となった「初春月、気淑風は天平2年(旧暦)1月に大伴旅人の邸宅にて催された梅花の宴にて詠まれ、万葉集におさめられた歌の序文(醍詞)の部分です。

「初春の(よ)き月、気(き)淑(よ)く風(なご)み」

時は初春のよきお正月で空気はきよらかに澄み渡り風は和らいでいる。まさに、令和初のお正月にもふさわしい、気持ちの良い一文です。

その続きは「梅は鏡前の粉(ふん)を披(ひら)き、蘭は佩後(はいご)の香を薫らす」

鏡前のおしろいのように白い梅が花開き、蘭の花は飾り香のように芳しい。早春の希望にあふれた花々を美しく描いた描写が続きます。

この帯を見ていると、気高く風情あふれる万葉の時代にタイムスリップしてしまいそうで、うっとりとした妄想を掻き立ててくれるようです。

本日は、初春にふさわしい柔らかな色調のコーディネートをしてみました。

ほんのりと浅紫色に色づいた「極鮫」文様の江戸小紋。気品のある柔らかさが令月の淑き日に美しく和みます(*^^*)

まだまだ寒さはこれからというのに、年が明けると「春」を身近に感じるようになるのは不思議なことですが、これからゆっくりと私たちの気分も世の中も、きっと明るなってくれるだろう、そんな期待がうっすらと浮かぶのは、やはり新年の嬉しさでもございますね。

ほんのりとした桜色、ややサーモンピンクにも見えますが、優しい桜色の帯、気品と愛らしさを兼ね備えた帯は、令和の春を心地よく彩ります。

※織楽浅野名古屋帯「天平花」詳細は→こちら

※浅紫色江戸小紋「極鮫」詳細は→こちら

 

初春の新作が揃いますのは来週以降になる予定でございますが、お店はのんびりと新春の営業をスタートいたしました。

新作が揃う頃、1月21(火)からは「初春の新作おひろめ会」を予定しております。春のご準備にも、どうぞまたゆっくりとご来店下さいますよう、お待ち申し上げております。

 

<営業時間・定休日>

火・水   午前11:00~午後6:00

木・金・土 午前11:00~午後7:00

定休日:日曜日・月曜日

 

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