露芝露芝

2019年7月2日

露芝

すっぽりと梅雨の雲に覆われて身動きできないような息苦しさを感じますが、皆さまのところではいかがでしょう。大雨の地域もあるとのこと、どうぞご注意下さいませ。

都内では朝方に雨が降り、今朝の通勤路では夏草にコロンとのっかる水滴に心惹かれて出勤してまいりました。

そうそう、このブログにお訪ね下さる方に暇つぶしにでもなればと、ツイッターというものを使って(使い方が間違っているのではありますが)どーでも良い朝のつぶやきを「ブログおまけ」として投稿しています。PCはブログ記事右端、スマホは記事下方でご覧になれます。朝のお空や出会った草花談義です。

今朝はそこに、夏草の上でころがる朝露を投稿しました。

 

本日は、その朝露が頭から離れずに、そういえば江戸小紋にもこんな文様があったじゃないか!ということで、「露芝」文様をご紹介しようと思います。

「露芝(つゆしば)」は、すすきなどの芝草の上で露の結ぶ様子を描いた文様です。半円弧に描かれた芝草の上で朝露・夜露の大小の露の雫が玉のように宿る様を描いています。江戸小紋ばかりでなく、友禅の文様にも織の帯にも古来より多く用いられてきた文様です。

芝に宿る露は、平安の頃には、消えてなくなってしまう様子から儚いもののたとえとして「道芝の露」と詠まれてきました。

ハラハラと舞い踊る大小の露、風になびく芝草をススキと見て、単衣の季節に多く描かれる文様でもございます。

夏を惜しむ情緒豊かな文様は秋口の単衣にもおススメです。

それにしても、和歌の世界をチラ見してみると、なんでもかんでも「儚い」のです。そして儚いものの筆頭にあげられるのが恋心、そしてこの身の命でございます。

そりゃそうですね、命に限りのない人なんてどこにも居ない、草木も虫も鳥も、この一度限りの逢瀬なのですものね。

そんなことをツラツラと考えておりますと、たくましい、とか、永遠という言葉さえも儚く思えてきてしまい、全ての言葉は、儚さ由来で生まれたのではないかとさえ思えてきて、頭の中が混みあって面倒くさいことになっております(^^;)

そして、究極の美しさの根源は儚さなのか、儚いゆえに美しいのかと思うと・・・儚い儚いと申しながら、欲にまみれて生きる私は真逆じゃん!と赤面してしまうわけで、儚さが現実味を持たない憧れであり続ける今を、相変わらずノウノウと生きているわけでございます(^^;)

一体全体、何を言っているのか!?

どーでも良いことでございましたm(__)m

とにかく本日申さねばならぬことは!

江戸小紋のおあつらえは、今からですとお仕立て上がり予定9月中旬でございます。まだ夏はこれからの季節ではありますが、秋の単衣にも思いを馳せて、そろそろご相談お待ちしております。

何しろ近頃は仕立て師さんも人手不足でございます。急ぎ!というご要望にお応えできかねるケースも生じておりますので、どうかゆとりを持ってご相談を頂けますよう何卒よろしくお願いいたします。

 

毎年なのかこの季節になるとお腹の調子が悪くなりいけません(-_-)体調を崩しやすい時期ですので、どちら様もどうか十分お気をつけてお過ごし下さいますようお願いいたします。

今週も元気にお店番いたしております。お近くにお越しの際はどうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。

 

<営業時間>

火・水・木 午前11:00~午後6:00

金・土   午前11:00~午後7:00

※7/25から木曜日午後7時まで営業します

(定休日:日曜日・月曜日)

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