2021年11月12日
11/20(土)まで
真綿紬の会(併催:帯屋捨松展)❣
※特別価格・サービス価格でご案内中です。お値段などお気軽にお問合せ下さいませ。
さらりとしなやかな織物「越後おぐに」です。
「越後おぐに」は、新潟県長岡市小国町「くるまや工房」にて制作されている紬織物です。小国町は、小千谷市に隣接した雪深い農村地域で、昔は養蚕が盛んに行われていた土地でもあります。また、和紙の産地でもあり、無形文化財小国和紙としても知られています。
冬には豪雪に閉ざされた静寂の土地で、古くから営まれている織物、それが「越後おぐに」です。「柿渋染め」と「松煙染め」という大地の恵みをいただいた独自の技法で色を染めることにより、独特の風合いと色合いを生み出し、丹念に織り上げられています。
タテ糸生糸・ヨコ糸真綿の紬織物で、とても細い糸を用いています。生糸の光沢と、真綿のふわりと軽い風合いが交じり合い、やわらかくて心地よい織物です。ほっこりとした野趣感のある紬織物とちがい、しなやかな質感が特徴で、さらりとして足さばきも良いので、単衣の季節にも快適にお召し頂けます。
越後おぐに「松煙染・横段縞」
松煙は、松の樹脂分の多い部分を不完全燃焼させて出来る煤(すす)を原料とする染料のことで、本松煙染めは、伝統的な『もみ込み染め』で糸ひとかせづつ丹念にもみ込みながら染めつけます。古くからの技法で、まろやかな色合いに悠久の浪漫を感じる織物。薄い梅鼠色のやさしい色合いが、ほんのりとやさしく馴染みます。
帯屋捨松 洒落袋帯「琳派摺箔文」
琳派の屏風絵などにも描かれる摺箔の模様を再現した洒落袋帯です。情緒豊かで風情のある帯も受け止める、包容力のある紬のお着物との相性が素敵です。
琉球紅型(藍型)の帯でコーディネート!
越後おぐに「柿渋泥染め」
こちらは「柿渋泥染め」の織物です。糸をひとかせずつ柿渋に浸して染め、十分な天日にさらして寝かせたあと、天然地下水で媒染することにより、深くてまろやかな鉄紺色が染まります。また、柿渋染めをした糸は、独特なハリがあり、しなやかながら、しっかりとした生地感で、さらに防虫効果等もあるという、とても珍しい織物です。
色の濃淡を生かして、縞柄をアレンジし、さらにぼかし色を加えた、お洒落で美しい織物が仕上がりました。
藍型名古屋帯「芭蕉」(識名あゆみ作)
こちらの帯は、期間中のみご案内の琉球紅型(藍型)の名古屋帯です。琉球紅型作家「識名あゆみ」さんの作品です。芭蕉の葉を藍で染めつけたデザイン、なんだか南の島の風を感じるデザインです。タレは無地・柄、どちらでもお仕立て可能です。カッコよく、情緒たっぷりにコーディネートしてみました。単衣の装いにもおすすめです。
物語の幕が開く、型絵の帯が可愛いコーディネート。
越後おぐに「松煙染・崩織」
こういう織り目を「崩織(くずしおり)」と言います。異なる濃淡色の糸を交互に配置しているため、一つのブロックに複数のラインが入ります。8本ずつ交互に配置されているので、これは8本崩し。織物に立体感と深みを与えてくれる崩織、染織は「松煙染め」です。
型絵染名古屋帯「花づくし」(澤田麻衣子作)
紬地に型絵染めの帯。京都在住の型絵染め作家「澤田麻衣子」さんの作品です。青緑のお花って現実にはなかなか出会うことはありませんが、夢の中に咲いてくれたら、どんな感じでしょうか。きっと目覚めることが惜しくなる、癒しの森の中に舞い込んだような感じでしょうか。
シルバーの無地の着物ではありますが、実は奥行きのある崩織、幻想的なお花畑が良く似合いました。(期間限定のご紹介です)
豪雪の地という環境の中にあり、厳しい自然に対峙しつつも、その豊かな恵みを取り入れた暮らし。その中から生まれてきた知恵と工夫と長い歴史が育んだ織物です。
紬織物は、産地に根差し、産地が営んだ長い年月を、時を超えて織り出したものでもございます。地域の自然にも気持ちを寄せて、その恵みをまとう心豊かさを味わって頂けましたら嬉しいです。
※お値段や事前確認のお届けなど、お問合せはどうぞお気軽にお願いいたします。
※明日のブログでは、この度ご紹介中の「帯屋捨松」さんの帯を一挙公開予定です。どうぞまた楽しみにお訪ね下さいませ(*^^)v
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