菊唐草菊唐草

2020年8月25日

菊唐草

8月最後の一週間でございます。

今年の夏は暑すぎて、出かけることはリスクが多く、夏らしいこと何もなかったわ、なんて方もいらっしゃるかもしれません。それでも、振り返ってみると、何かしら今年だからこその小さな思い出はありませんか?そんなの思い浮かばないワ!って方は、あと少し、ぜひ、ささやかな思い出づくりを楽しまれますように。

お店では、まもなく、秋の新作のお披露目なども始めさせて頂く予定です。

季節の変わり目でございますが、どうぞまたゆっくりお付き合い下さいましたら嬉しいです。

さて、本日は、引き続き江戸小紋文様のご紹介です。

これまで、色々なお色でお染めしてまいりました、人気の文様「菊唐草」です。

「地落ち」という技法の型を用いて染めています。

こちらが型紙(↓↓↓)菊唐草の花びら、唐草の輪郭部分が彫り残され、周りを細かい点々の彫りで埋め尽くしています。

型紙を白生地に置いて防染糊をヘラでつけていくと、穴の開いた点々の部分から生地に糊が置かれます。その後お好みの色で染めると、防染糊の点々の部分には色が染まりません。蒸して色を沈着させ、洗って防染糊を洗い流すと、点々の部分が白く、菊の花びらと唐草には色が入り、柄がふわりとが浮かび上がります。

こちらは、水浅葱色の地色でお染めした、菊唐草です。地色の水浅葱色は白い点々のおかげで、ほんのりとした淡い色調に染まり、花びらがくっきりと地色を残し、浮かび上がる様子がおわかりになるかと思います。

点々で埋め尽くされた中に柄が浮き上がる、地落ち「菊唐草」の文様は、繊細な美しさの引き立つ江戸小紋として、お茶席や各種の式典、もちろん普段のお出かけや観劇にも、季節を問わず、様々なシーンでしなやかにお召し頂けます。

こんなシックな色で染めると、またひと味違う、粋な大人の江戸小紋が仕上がります。

同じ文様でも、お色が違うとまるで異なる文様のようにも感じることができる、一色染めならではの楽しさです。

※「菊唐草」文様、江戸小紋専門サイトでは⇒こちらにてご紹介しています。

当店の江戸小紋は、(一部の反物を除き)お色と柄をご指定頂いてから染めます。

そのため、店内見本にご用意のない色×柄の組み合わせは、反物に染めてしまう前に「お試し染め」(詳細⇒こちら)というサービスをご用意しています。

染めに1か月~2カ月、お仕立てに1か月半ほど頂戴いたしますので、秋風感じたら、どうぞそろそろご相談にお出かけになられませんか?

猛暑の激しさも一日一日落ち着きを感じるような気がします。夏の終わり、どちら様もどうかご自愛下さりお過ごしくださいますように。

今週も、お会いできますのを楽しみにお待ちしております。

 

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