2021年11月13日
11/20(土)まで
真綿紬の会(併催:帯屋捨松展)❣
※特別価格・サービスでご案内中です。お値段などお気軽にお問合せ下さいませ。
(別ページにて期間限定の「帯屋捨松帯特集」を掲載いたしました⇒こちら)
◆◆染織工房「緑風舎」の草木染め紬◆◆
日本でも有数の豪雪地帯である、新潟県津南町にて、松本夫妻が手掛ける、草木染め100%の紬織物です。当店では、3年ほど前から少しずつご紹介をしておりまして、とてもご好評頂いております。
糸を染める染料は100%草木染め。その草木の名前(ブナ、ねむの木、こぶし…)の文字を見るだけで、ほっと癒されてしまう、そして色合いの優しさにほおずりしたくなります。
少量生産のためあまり知られていないかもしれませんが、やわらかな色彩と真綿のふんわりとした着心地に魅せられて、私も愛用しています。その度に、心満たされるお着物です。
工房周辺の野山の草木を採取して糸づくりを行います。糸の精錬は稲わらを燃やしたでの精錬にこだわっています。灰汁精錬は温度湿度などの環境変化が影響して安定しないという難しさがありますが、化学薬品と違い将来の黄変をも防ぐ優しく発色の良い柔らかな白色の糸ができます。草木の染料を染めるために、精錬にもこだわっているのです。
主にご主人の松本英利さんが糸の染色を行い、奥様の文子さんが機織りを行って、夫婦共同作業にてコツコツと作品を作り上げています。草木染めの草木を採取するだけでも多くの日にちを費やし、それを染めてそして織る。途方もない労力と日にちをかけてこだわりぬいた作品は、生産量がとても限られていますので大変に希少なものです。
ブナで染めた草木染め紬
森の女王といわれるブナ(橅)の木。その木片で染めるとこんな美しくやさしい色合いに染まるのですね。思えば、ブナの果実もダイダイ色だったような気がします。この世にお日様が照る限り、勇気や希望がなくなることはないのです。お日様の光を浴びて気持ちが温まる、遠い森の恵みをまとう心地よさを、ぜひご体感頂きたいです。
コーディネートには、帯屋捨松八寸帯「うろこ紋市松」をあわせてみました。(こちらの帯、ご売約となりました)
ほんわかとした紬には、捨松さんのほっこりとした紬八寸帯が良く似合います。
こぶし・はんのきで染めた草木染め紬
早春に白い花を咲かせるコブシやハンノキを染料にして、格子縞に織り上げた作品です。とにかくやさしい色合いと、ほわっとした格子縞に冷たい心は温まり、カチコチの気持ちは和らいで、こんなにやさしい着物があったのだな、と感動を覚えそうな作品です。肩の力を抜いて、楽しいことを見つけにお出かけしませんか?
コーディネートには、帯屋捨松八寸帯「彩葉文」をあわせてみました。あたりが黄緑色に輝く頃、豊かな実りを迎える頃、元気なわたしでありますように!
こぶなぐさ・ねむの木で染めた草木染め紬
小鮒草(こぶなくさ)は黄八丈などの黄色の染料としても古くから用いられてきました。夜になると葉っぱを閉じるねんねの木(合歓木)もまた、黄色の染料です。自然界が生み出した色、ここにだけある色です。とにかくやさしい。やさしさにかけては右に出る色はないかもしれないな、と思います。
コーディネートには、帯屋捨松八寸帯「北欧刺繍文」をあわせました。チクタクと刺繍に精を出す、北欧の美しい女性たちを思い浮かべてしまいます。その手仕事の素晴らしさは時をへて世界中を魅了しています。やさしさと美しさに包まれる心地よさを味わって頂きたいです!
◆◆小岩井カリナさんの上田紬◆◆
信州上田の上田紬は、頑丈で丈夫な紬として知られ、また縞や格子柄といったシンプルで飽きのこないデザインが特徴です。
小岩井カリナさんは上田紬の織元の三代目、ご自身も染織職人であり上田紬の伝統工芸士さんでもあります。歴史と伝統のある家業を引き継ぎ発展させていくという、並々ならぬ努力とセンスが生み出した作品たちです。この度は、今の私たちの身近な色彩にもなじむ、愛らしいデザインと色合いの作品を2点ご案内しております。
小岩井カリナ上田紬「あれやこれや」
「あれやこれや」は勝手に名付けたタイトルではなくて、小岩井さんが付けられた作品名です(*^^*) たしかに、あれやこれやの色が交差して、不思議になじむ一つの作品が織り上がっています。淡いセピア色を基本色として、まどろむ夢のような配色に、気持ちがほにょりといたします。
帯屋捨松八寸帯「幾何変わり市松」をあわせてみました。あれやこれやの色合いに、ほっこり馴染んで楽しいコーディネートになりました。
小岩井カリナ上田紬「芽me」
こちらのネーミングは「芽me」。なるほど、草木が芽吹く春の草原の色ですね。風の色、草の色、大地の色。これから新しい季節がはじまる、希望に満ちた爽やかさを感じます。
上田紬は、とにかく質感も丈夫ですので、思わずスキップしたくなり、お友だちと食べ歩きや散策にも、お外での着物ライフにも心強い味方になってくれそうです。
帯屋捨松八寸帯「インド幾何文」をあわせてみました。ほほほっと心の踊る、ワクワクしちゃうコーディネートです。
本日コーディネートした帯は、全て「帯屋捨松」さんの、「紬八寸帯」です。わたくしも今日は同じタイプの色柄違いを着用してお店番をいたしましたが、軽い、締めやすい、気軽、ストレスなく楽しめる帯です。
※今回、期間限定でご紹介中の「帯屋捨松」作品をこちらでご紹介いたしております⇒どうぞご覧くださいませ⇒期間限定「帯屋捨松」
そして、着物も帯も、お値段その他、お問合せはどうぞご遠慮なくお申しつけ下さいませ。
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