2020年6月13日
6/16(火)~27(土)
真夏の綿麻きもの&伊勢型紙の浴衣展
※ご来店が難しい方にも、ネット販売(クレジットカード決済OK)をご案内いたします。商品のお手元事前確認(お内金お預かりしてお届けするサービスです)も致しております。ブログやサイト内にて気になるお品がございましたら、お値段その他、どうぞ何なりと、お気軽にお問合せ下さい。
今日は何をご紹介しようかな、毎朝うんと悩むのですが、今朝この反物を手にしてみたら、シャリシャリの心地よい触感を残して、手から滑り落ちるようなサラサラ感に驚いてしまいました。
「能登上布」です。久しぶりに手にすると、能登上布って、こんなにハリがあってスベスベだったのだ!と改めて感動してしまいました。
今回は2点の能登上布をご紹介いたします。
*反巾が1尺5分ありますので、裄の長い方にも対応可能です。
墨紺色の縞柄「能登上布」
真夏の麻では「ちぢみ」織物が大勢を占めるようになりましたが、シボのない平織りの麻のすっきり感、シャリ感は、格別です。
平織りの麻織物には越後上布がありますが、比べてみるとハリ感とスベスベ感は断然に能登上布が勝ります。期間中は、越後上布も展示販売しておりますので、ぜひ触り比べてみて頂きたいです。
能登は、古くから苧麻(ちょま)の生産地であり、かつては麻の生産量日本一を誇る産地でしたが、現在ではたった一軒の織元さん(山崎仁一さん)だけとなり、大変希少な織物となってしまいました。
縞の太さや間隔に微妙な間があるのが手織りの風合いであります。清々しい透け感を楽しめる墨紺の能登上布は、着るほどに、洗うほどに、こなれたお洒落を楽しむことのできます。
ベージュ色蚊絣「能登上布」
淡い色は陽の光が当たると益々清々しくて涼感たっぷりです。
良く見ると、タテヨコの絣合わせにどことなく誤差があります。大島紬などの精緻な絣柄とはひと味違う。味のある風合いが魅力です。機械制御ではマネのできないこのランダムな絣ずれは、人の手仕事の証でもあります。
コーディネートには「越後上布」の八寸帯「雪輪」をあわせてみました。
手積みの苧麻糸をイザリ手織で織り上げる「越後上布」は、国の重要無形文化財に指定されています。
帯に用いる糸は、着物よりもザックリとした太目の糸で、自然布の風合いをたっぷり楽しめる素材感があります。ほのぼのとした織り上がりには、人の手の温もりがジンワリと伝わります。
透け感たっぷりの能登上布に、豊かな自然を織り込んだ越後上布の八寸帯。日本の夏だからこそ、味わい深いコーディネートでございます。
雨の季節となりましたが、来週の前半は晴れ間の見える真夏日となりそうです。もうすでに、麻でも良いのではないか?なんて思ってしまいますが、梅雨明けまでにぜひ!今年の夏を快適に過ごすためのアイテムをお手元に(*^^*)
夏は少し安心して過ごせると良いなと思います。
週明けには、お久しぶりにお会いできますのを楽しみにしております。
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