2018年11月22日
どんより寒い木曜日でした。お風邪をお召しの方もいらっしゃるようですが、皆さまは大丈夫でしょうか?明日からは三連休という方も多いかと思いますが、いよいよ冬支度どうぞ暖かくしてお過ごし下さいますように。
※11/23(祝・金)午前11時~午後6時
通常営業しております
さて本日は、伊勢型紙職人さんたちの渾身の型紙を染めた江戸小紋がやってまいりました。こちらは反物で染め上がっていますので、あとはお仕立てするだけでお着物になります。
左から「米格子」「龍」「駒と碁筒」「小花」「七五三縞」
毎年、伊勢型紙の熟練の職人さんが、その技術を残そうという活動の一環として、独自に新作の型紙を制作されています。その型紙を用いて反物に染めてご披露する地道な活動で染め上がったお着物たちです。通常はご案内のない文様で、型紙は型職人さんの手元にあるものをお借りしていますので、お色違いでのオーダー染めをお承けすることはできないのですが、染め上がりの作品は店内で展示販売しております。
本日はまずこの中から、こちらをご紹介させて頂こうかと思います。
米格子(彫:今坂千秋、染:石塚幸生)
「米」という漢字がびっしりと格子状に並べられた江戸小紋です。伊勢型紙道具彫りの名手「今坂千秋」さんの型紙を染めています。道具彫りとは少し前にもお話を致しましたが、彫刻刀の刃先を職人さん自らが作り、一彫り一彫り丁寧に彫りぬいて制作される型紙です。お米だけに、まさに一粒一粒。とてもち密な彫りの型紙で、染め上がりにも手彫り手染めの風合いの伝わる情緒たっぷりの江戸小紋です。
「米」という漢字は、八と十と八の漢字が組み合わさって成り立っています。「八」は何しろ末広がりで縁起が良く、八が二つ並ぶ88歳は「米寿」と呼んでお祝いします。人生100年時代といわれる昨今では、88歳は通過点、どうか元気に過ごしてまいりたいものでございますね。
そして何しろ「米」。私たちの日本は「瑞穂の国」と呼ばれています。瑞穂とはみずみずしい稲穂のこと。古来よりお米を作りお米を食べて人も国も成長発展をしてまいりました。私たちはお米でできているのですね。何しろ「米」の語源は、聖なる神のパワーが「こめ」られたもの、という意味もあるのだそうです。
昨今ではお米を食べない日があったりする方もいらっしゃるかもしれませんが、日本人のDNAに刻まれた、お米はなくてはならぬもの、健康も成長も長寿も、そして日々の幸せも、きっとお米が支えてくれているのですね。
だから米。米を力いっぱい染めました。見れば見るほど「米」が愛おしくなる江戸小紋です。
ジャパンブルーの藍色、鮮やかで深みのある「青藍(せいらん)色」です。画像ではわかりずらいかもしれませんが、こんな色です。
【青藍色】
身も心も豊かになれるお米づくしの江戸小紋、楽しく身にまとって頂きたい江戸小紋です。カジュアル~プチフォーマルまで、幅広くお召し頂けます。
本日は、こんなコーディネートでいかがでしょうか?
江戸小紋「米格子」×織楽浅野袋帯「子の日の松」
不断長久をあらわす地紋「紗綾型」に、清々しい松の小枝を配した帯です。新しい年のご挨拶やお食事会にも、末永い幸せを祈る素敵な装いをいかがでしょうか。(商品ページ⇒こちら)
あっ、そういえば・・・お米といえば、江戸小紋にはこんな柄もございます。古くから、お祝い事やお祭りにはお米やお餅がお供えされたり、ふるまわれたりしてきました。お餅をつくご家庭はとっても少なくなりましたが、餅つき道具の江戸小紋で、豊かな未来を築いてまいりましょう。こちらはお色を変えてのオーダーも承ります。(おあつらえ江戸小紋専門サイト「餅つき道具」⇒こちら)
「餅つき道具」柄江戸小紋
さて皆さま、今日は「お米」食べましたか?朝はパン、ランチはパスタ、そういえば食べてない!そんな方もいらっしゃることと思います。実は私、朝ごはんは「ご飯」派です。白いご飯にお味噌汁、大好きです(*^^*)
米を連呼しておりましたら、なんだかお腹が空いてまいりました。今日はさっさと帰ってご飯を食べよう!
11/23(祝・金)午前11時~午後6時、通常営業しております。お近くにお越しの際は、どうぞお気軽に遊びにいらして下さいませ。お目にかかれますのを楽しみにお待ちしております。
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