2019年6月1日
6月です。ご近所さんの紫陽花の花がほころび始めました。
今朝の紫陽花はやっと開いた白い花、明日はどうかな?明後日は?ひと雨ごとに移り変わるその色を、毎朝楽しみに過ごす季節の始まりです。皆さまは?いかがお過ごしでしょうか?
茜さす昼はこちたしあぢさゐの
花のよひらに逢ひ見てしがな
(よみ人しらず)
「昼間は人目がありますから(紫陽花のよひらの花にかけて)できれば宵のうちに会いたいです」こんな色っぽい歌を見て思い出しました。
お店の近く、表参道裏通りの小さな公園には毎年見事な紫陽花の花が咲きます。普段から人通りの少ない裏通りにはもったいないほどですが
ある紫陽花の美しい季節のこと、雨の夜にふと見ると二つの傘が愛おしそうに寄り添っていました。もしかして切ない逢瀬だったのでしょうか・・・。
花の色が七変化にうつろうことから不実な花言葉もある紫陽花ですが、その夜は不思議に美しく、通りすがりの私まで思わずドキドキするような景色でございました。
紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘(子規)
それでもきっと、心変わりをなじったりすることもなく、降りしきる雨に身を任せ、今日も明日も待ってみましょうか、最後の色が終わるまで。そんな季節がもうすぐです。
なんて(^^; しばらくの間、紫陽花の儚い健気さに心を寄せていたいものでございます。
× ~ × ~ ×
紫陽花のおかげで前置きが長くなってしまいました💦
今日はいよいよ6月の始まりということで、大事なご案内をせねバならぬでした(^^;)
お客様から今日も何件かお問合せを頂戴しましたこと「麻のちぢみ織物や浴衣は取り扱いはないのですか?」についてご案内です。
取り扱い、いたします!!
例えばこちらは「小千谷ちぢみ」です
こちらの小千谷ちぢみは、マンガン染めという特殊な染めで絣を染めた作品です。
また日にちを改めてご案内させて頂こうと思いますが、細やかな絣柄を織り込んだ小千谷ちぢみはとても素敵ですが、絣を織り込むには大変な手間がかかり、麻のカジュアル着物なのに高価なお値段になってしまって断念!された方もいらっしゃるかもしれません。こちらは大正時代に行われていたマンガン染めの技法をもう一度お着物づくりへと復刻させてつくられた小千谷ちぢみです。
高度な柄を絣染めであらわすことで実現できた、優しいお値段でご案内いたします。
今月の催事では
6/18(火)~22(土)
綿・麻・自然布&江戸小紋染めの浴衣展
を予定しています。
マンガン染めの小千谷ちぢみ、カラフルきれいな麻着物、各種の真夏の織物や、そして自然布でざっくり織り上げた情緒たっぷりな帯もご用意する予定です。まさに真夏のご準備会!
何しろ、夏のご旅行や花火大会、ビアガーデン、納涼会、思い出に残る夏を彩るご提案でございます。
こちらは、当店の「おあつらえ江戸小紋」を染める工房で染めた浴衣です。夏の綿着物としても活躍する「伊勢型紙手付けの浴衣」です。
※画像は昨年のラインナップですので、今年はまた少し異なる作品が仲間入りすることと思います。
夏、夏ってうるさいな~なんて思われてしまっては申し訳ないのですが(-_-;)、でも、素材も織り方も色も柄も、夏の装いだけは特別なのです。
もしかすると風情を味わえる一番楽しい季節が夏ではないか?!なんて思います。
日曜日・月曜日は定休日を頂戴いたしまして、来週からは真夏のご準備を色々とご紹介してまいりたいと思います。
不安定なお天気の週末となりそうですが、どちら様もどうぞ体調管理にご注意下さいまして、6月最初の日曜日、皆さまのご近所の紫陽花はどんな色?どうぞ楽しい週末をお過ごし下さいますように。
<営業時間>
火・水・木 午前11:00~午後6:00
金・土 午前11:00~午後7:00
(定休日:日曜日・月曜日)
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