2020年2月25日
連休明けいかがお過ごしでしょうか?2月は最終週となり、季節がゆるりと動き始めているようです。
このところ紬織物のご紹介が続いておりましたが、「おあつらえ染めの江戸小紋」は単衣のご準備を急がなくちゃ!の時期でございます。
※お誂え染めは「染め」に1か月半・お仕立てに1か月半、約3カ月を頂戴しております。(お急ぎの場合はご相談ください)
単衣にはどんな柄が良いかしら?
江戸小紋の文様は、季節のお花の柄であっても細かい幾何学模様のため季節を問わずにお召し頂いていいます。桜の柄を夏物に染める方もありますし、貝殻の柄を袷でお召しの方もございます。江戸小紋の柄は近づいて初めてわかるほど微細なもの。なのでご自身の思い入れのあるモチーフをお選び頂くと楽しいかなと思います。
また、地色と白目のバランスでお色の濃淡が決まりますので、色柄見本でお顔うつりをお確かめ頂くと一目瞭然、お似合いになる色柄が見つかることと思います(*^^)v
それでも季節が心配だわという方には、こんな柄はいかがでしょうか?
本日は、一年じゅう緑を絶やさぬ竹と笹の江戸小紋文様をご紹介しようと思います。(お色は見本色です。お好みのお色でお誂え染め承ります)
水色「竹」文様
まるでレースのように可愛らしい文様だと思います。見本は水色で染めています。春単衣には明るい色の帯、秋単衣には秋色の帯や小物をコーディネートすると素敵だと思います。
※上の画像の竹は柳だとのご指摘がありましたが、これは竹なのです。職人さんも「竹」ですよと認識されておられまして、よくご覧下さいませ。やはり節がある「竹」なのでございます。
水浅葱色「笹文様」
竹と笹はどう違うのかな?どうやら竹の語源は「高い」や「丈」、笹の語源は「ささやか」なのだそうです。
利休鼠色「竹菱に笹文様」
竹林の足元は笹野原。背の高い竹の間をすり抜ける風が笹の葉をさらさらと揺らします。いかにも風流で心静まる江戸小紋。
そういえば竹には節と節の間に神秘の空洞があり、そこはかぐや姫が生まれた場所でもありますが、本当のところ空洞の中はどうなっているのでしょう。もし竹を切り倒すことなくその中に入ることができたなら、意外にもそこは広くて薄明るくてどこからか不思議な音楽が聞こえてくるような気がします。もしかしてやはり月への近道なのでしょうか。穢れ多きこの世に疲れたら神秘の空洞から聞こえる優しい音に耳を澄ませてみませんか。なんちゃって(*^^*)
竹文様は他にも色々ご用意がございます。単衣も袷もどちらにもおすすめの文様です。三役五役ではない自分らしさをお探し方にはどうぞぜひ一度ご覧になりにいらっしゃいませんでしょうか。
お急ぎでないようでしたら、お色を変える「お試し染め」も承っております。お出かけ日和の春に、お目にかかれますのを楽しみにしております。
<営業時間>
火・水 午前11:00~午後6:00
木・金・土 午前11:00~午後7:00
定休日:日曜日・月曜日
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