2018年8月2日
今日の東京は37度(-_-;)と、何ということなのでしょうね・・おかげでお店では、2階店舗はとてもヒンヤリとエアコンが効くのに、殺伐とした屋根裏のような3階事務所はどんなにエアコンが頑張っても30度を下回ることができず(^^;)まさか事務所で熱中症っ?なんてお恥ずかしいニュースになってはいけない!なんてドキドキしてしまいました(>_<)
今朝は青空がちょっぴり憎らしくなってしまいましたが、皆さまのお住まいのところではいかがでしょうか?
ということで本日は情けないことですが、ついに夏バテしてしまったようで(^^;、素敵なお品の撮影ができませんでした。でも今朝の通勤路、近所のお庭の向日葵が頭を垂れてグッタリしているその頭上に、百日紅(さるすべり)が見事なお花を咲かせていました(*^^*)
せっかくなので、この素敵なお花のことを少しお話してみようかな・・・すみませんm(__)m
炎天の 地上花あり 百日紅
~高浜虚子~
「サルスベリ」とキーボードを打つと「百日紅」と変換されます。「サルスベリ」と呼ばれるわけは、夏になると幹の皮がむけてツルツルになり、お猿でも滑ってしまうからなのだそうですが、お猿に聞いたことはないので真偽のほどはわかりませぬが(^^;
このお花は、小さなお花を次々と咲かせて、夏の間100日間もお花を絶やさないのだそうです。だから百日紅(ヒャクジツコウ)。
でもこの名前の由来には実はちょっぴり切ない物語が隠されているようなのです。そのお話とは・・・
むかしむかし,
ある海辺の村でのこと。
その村では毎年の水難を防ぐため、海の竜神に生贄として村の娘を捧げなければならないという儀式がありました。ある年のこと、生贄となった娘が嘆き悲しみながら海に立ち竜神を待っていると、そこへ一人の旅の青年が通りかかりました。事情を聞いた青年は、美しい娘を気の毒に思い果敢に海に挑み見事に竜神を退治してくれました。喜びと感謝に満ち溢れる娘はたちまち青年に恋をして、青年も健気で美しい娘のことをとっても好きになりました。
しかし、彼はかの国の王子様なのです。この村を通りがかったのは王に命じられた使命を果たすためで、そのため王子はまだこの先の旅を続けなければなりません。100日後必ず迎えに来るから待っていて欲しい!恋しあう二人は固い約束をして王子は旅立ちました。それからというもの、娘は一日一日を千秋の思いで待ち焦がれておりました。
そして100日目の朝、無事に使命を果たした王子は愛おしい娘に会いにと一目散に村へとやってまいりました。しかし、娘は100日目を目前に病に倒れて命を落としてしまっていたのです。嘆き悲しむ王子は、亡骸を大事に弔い土に埋め、お墓をつくりました。
するとその後、そのお墓から木が育ちある日美しい紅色の花が咲きました。花はまるで・・・王子が戻ることを心待ちにしていた娘の生まれ変わりのように、花を絶やすことなく100日もの間咲き続けるのでした。
ひと夏の激しく美しい恋物語はその後も語り継がれ、そしてやがて、毎年咲く鮮やかなこの花を「百日紅」と呼ぶようになったのだそうです。
(朝鮮半島に伝わる神話なのだそうです)
散れば咲き 散れば咲きして 百日紅
~加賀千代女~
素敵な恋さえ焼け焦げてしまいそうな今年の夏でございますが、それでも道端に咲く季節の花にたまにはちょっぴり気持ちを寄せてあげてみませんか?もしかするとその花には、夏でしか味わえない秘密の物語が託されているかもしれませんよん。
今夜も暑い夜になりそうです。このところ夜空の妄想旅行にも出かけられませんが、どちら様もどうかご体調管理にはくれぐれもお気をつけてお過ごし下さいますように。
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