いつでも、選んだり試したりオーダーしたりできる“江戸小紋”いつでも、選んだり試したりオーダーしたりできる“江戸小紋”

2018年10月26日

いつでも、選んだり試したりオーダーしたりできる“江戸小紋”

今日は当店のことを少し?いや(^^;)長々サラリとお話しようと思います。

毎月何やかんやと季節催事のご案内をして素敵なお着物や帯、羽織コートなどなど続々とご紹介をしておりますが、そもそも当店は「江戸小紋のおあつらえ処」として開業したのでした。

今では信じられないことですが、開業当初は、帯も着物も小物さえも仕入れる資金もツテもなく「江戸小紋の色柄見本」だけをズラリと並べておりました。

どうしてお店を開業することに?かと申しますと、私の個人的な仕事人生などにも遡ることになって猛烈に長くなりそうですので、それはまたの機会に譲るとして(^^;

このようなお店をすることに至った訳は、たった一人の江戸小紋職人さんに出会ったことがきっかけでした。

江戸小紋って・・・とてもたくさんの文様があるのに色や柄を選んで買い求めることができるお店にはなかなか出会うことがでません。でも、もしかしてやっぱり選びたい、そして、そもそも江戸小紋は型紙で染めているの?プリントなの?そんな疑問を解決してくれないと不安で作れない、そう思う人も多いのではないか?

そんな話を聞いて下さり、ヘナチョコな脳みそが思いついた「いつでも、選んだり、試したり、オーダーしたりできる“江戸小紋”」という仕組みに賛同して下さった、たった一人の職人さん「石塚幸生」さん、この道50年超の敏腕熟練職人さんが現在も当店のオーダー江戸小紋を染めて下さっています。

店内の引き出し上段には、開業当初からずっと変わらず、こんなにズラリと色柄見本をご用意しています。

職人さんにとっては、いつも見本がお店にある!ということは本当はとても厳しいことで、オーダー頂いた色柄を見本と同一に染め上げるなんて不可能に近い至難の業なのでございます。なので当店でも、そのことをよくよくご理解頂いてオーダーをお受けしています。でもそれが、これまで何百とお染めしておりますが、トラブルになったりガッカリされたりすることはありません。もちろんお客様のお心の深さに感謝申し上げげなければならぬことでございますが、職人さんの心意気にずっと変わらず深謝し敬服いたすばかりでございます。
ごめんなさい。職人さんのことをホントはもっとたぁ~くさんご紹介したいのですが掲載は控めにねと言われておりまして…でもご来店下さったらいっぱいいっぱいお話させて頂きます(*^^*)

 

色柄見本は、例えばこんな感じで染めています。一つの色に5~10種の柄を約30㎝ずつ染めています。

このたくさんの見本を作るのはとっても大変でした。開業前、見本づくりに何度も工房に足を運びました。そして日が暮れるまで職人さんがずっとお付き合いして下さった頃のことは今でも忘れられません(^^;)

例えばこちらは「羊羹色」。左から、極行儀・極大小あられ・幾何文様・千鳥・菊・並鮫・分銅・母屋・よろけ菱。

文様によって色味の濃さも印象も随分と変わりますので、お好みの柄をお顔の近くに当てて頂いたり、遠目に鏡に映してみたりしてお選び頂いています。

そしてさらに、これまた職人さんにとっては大変ご負担のかかることなのですが、お店にご用意している色見本ではなく、もっとこんな色が欲しい!そんなご要望にもお応えして、反物に染める前の『お試し染め』なんてサービスも承っております。そんな細やかなサービスができるのも、伊勢型紙を手付けでお染めしているからに他なりません。

これまで多くのお客様にご利用頂き、これでもまだ半分にも満たないぐらいです。それぞれに思い入れがあり、お染め下さったお客様お一人お一人とのお顔が浮かぶ当店の宝物です。お客様の中には、よその方の「お試し染め」を見るのが楽しみ!なんて方もいらっしゃったりします(^^;)

反物でないと選べないかな・・・そんな慎重なお客様でも、これだけの長さやリアルな見本をご用意していますので、イメージがしやすく、安心してオーダーを頂けます仕組みなのでございます。また、お家に眠っている白生地、紬みたいだけど・・、ちょっと黄変してるけど・・、染められますか?そんなご要望にもお応えをしております。

染めるのに1-2カ月を頂戴いたしまして、それからお仕立てとなりますので、今からですと年末年始ギリギリの仕上がりとなります。

納得のいく一枚を作りたい!これまでも全国からそんな多くのお客様にご愛顧頂いておりますこと、心より感謝申し上げます。

 

でももしこの先・・・

もしも江戸小紋をオーダー頂けなくなったり

またもし職人さんが引退されたり、したら…

たとえ他のお着物や帯でお店が成り立って行けたとしても、でもでもきっとその時私は、このお店の暖簾を下ろすのかな。近頃そんな腹のくくりが出来てきたような気がします。。。

 

※江戸小紋のおあつらえホームページはこちらおあつらえ江戸小紋「染一会」 実はこのHPは開業当初に毎夜徹夜して泣きながら自作しました。いえ大げさですが(^^;

個人的には江戸小紋ほど、その方本来の美しさが際立つお着物はないのではないか!今でもそう思います(*^^*)

近頃あの引き出しの中、見てないな~なんて思われましたら、どうぞたまにはご覧なって見て下さいませ(^_-)-☆

 

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