2021年5月12日
今週は、東京手描き友禅作家「田邊慶子」先生の「染め帯」作品がお店に遊びに来てくれました。しばらくお店で一緒にお店番をいたします。
田邊先生は、この道50年と長きにわたり友禅作家として第一線で活躍されてこられました。コロナな世になり、先行きわからぬ日々の中でも、変わらず精力的に活動を続けれ、心の踊る作品たちを送り出して下さる、キラキラとした感性とバイタリティーに、いつも勇気づけられています。
心の中のモヤモヤを豊かな物語に代えて、鮮やかな色彩で描いてくれる、こんな時だからこそ、嬉しい作品たちです。
本日は、こちら
まず第一弾。さっくりとした透ける夏素材に染めた、ひとえ~真夏の帯「あざみ」です。
あざみ(薊)は、初夏~真夏にかけて咲く花で、野山を歩くと赤紫色の凛とした姿に思わず惹きつけられたりいたします。
バラなどの鑑賞用のお花と違って、高原や野原に佇むお花。いえいえ、誰かと比較してはいけませんね!あざみの赤紫色は十分に美しく、高原で出会うと必ずカメラを向けたくなります。
でも近寄って触れてしまうと、あイタっ!とトゲがあることに驚きます。なるほど、そのトゲで自らの身を守っているのです。気まぐれに摘み取られぬよう、食べられてしまわぬように。だから、花言葉は「自立」。
野に咲くあざみ、ちょっぴりミステリアスな美しい花です。
田邊作品らしく、パぁ~と心が晴れる美しい鮮やかな色づかいが特徴です。
手描き友禅の温もりと、ワクワクする色づかい、夏の装いに元気と勇気を与えてくれる作品です。(6月中旬~9月中旬の帯です)
※お値段はどうぞお気軽にお問合せ下さい。
帯地は、小千谷で織られた、さっくりとした夏の「絹」の帯地です。オフホワイトですが、なんとなく生成りっぽくも見えたりします、でもオフホワイトが近い色です。
締めるとふわりとお太鼓ができて、親しみやすい素材感が季節に寄り添います。上布やちぢみなど麻素材の夏着物、夏塩沢や夏大島などにもよく似合いそうです。
ということで、本日は、近江上布にコーディネートしてみました!
近江上布「小絣」×田邊慶子「あざみ」
やだ、可愛いです♡ まさに、夏が来た!そんなイメージですね。どこかの避暑地で、こんな装いで、ぷは~と気持ちを解放させて、美味しいお酒とご飯を頂いて、のんびりゆっくり過ごしたい。そんな気分がムクムク湧き上がってきました(*^^*)
近江上布「小絣」
白地に墨紺色の愛らしい絣模様が、上布らしく清々しい爽やかで清楚な印象を与えてくれます。
近江上布は滋賀県の伝統的工芸品です。苧麻糸を型紙捺染(羽根巻き捺染)で染めて絣を作り、手織りならではの、さらりとしたやわらかなシボのある、上質な麻の上布です。浴衣替わりというよりは、夏のお着物として第一線で活躍してくれる麻上布です。
少々お値段が張りますが、その分、大人の夏が毎年楽しみになる、心豊かにしてくれる、最高に気持ちの良いお着物です。
※近江上布、商品ページに掲載しました⇒近江上布「小絣」 | 表参道 染一会 (someichie.com)
あざみ咲く高原へと想いをはせて、心地よい夏のお仕度をはじめませんか?
どうやら今週末からは夏日となりそうです。
明日は雨で寒くなりそうですが油断大敵、その後は夏日続出の5月後半へと突入いたします!どちらさまも、体調管理にお気をつけてお過ごし下さいますように。
*営業時間*
午前11時~午後6時
(定休日:日曜日・月曜日)
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