2019年9月24日
台風が去ってから蒸し暑くてなりませんが、それももう、後わずかのこと。きっともうすぐ風が、本格的な秋を連れてきてくれるハズですね。いかがお過ごしでしょうか?
お店では、来週(10/1火~10/5土)は「秋の友禅染め帯展」を予定しています。先駆けて、青山のギャラリーにて東京友禅作家展も開催されています。(詳細⇒こちら)
秋になると、友禅の染め帯が気持ちよくなります。
「深まる」と表現するのは「秋」だけ。なのでより一層、季節の風情が心に深くしみこむ季節なのかもしれません。深まる秋を描いた友禅は、じんわりと心豊かに満たしてくれるような気がします。
※今週いっぱいは秋の新作を「お仕立て無料」でご案内しています。本日も、こんな素敵な友禅の帯をご紹介しようと思います。
友禅染め帯「吹き寄せ」
「吹き寄せ」と聞くと、色とりどりの宝石箱のような干菓子を思い浮べますね。口に入れるのがもったいないぐらい、たまに身近にあると気持ちがキュンといたします。
着物や帯に描かれる「吹き寄せ」も、同じように愛らしく、季節の葉っぱやお花が描かれます。
「吹き寄せ」とは、そもそも、そよ吹く「風」を描いた文様です。風が吹きよせた木の葉たちを描くことで、目には見えない風を描いているのです。
吹く風は秋の風。紅葉や銀杏の葉っぱ、松葉や木の葉たち、そして早咲きの梅の花が風に舞い、カサコソと吹き寄せられた様子を描いています。
秋のさ中から晩秋、そして初冬まで、やわらかな風をまとう上品で愛らしい帯です。
吹き寄せられた木の葉を見て、秋の風を感じられる、そんな風流な人でありたいですね。
吹く風の色のちぐさに見えつるは
秋のこの葉の散ればなりけり
(よみ人知らず)
和の心を描く素敵な文様は、しなやかな友禅にこそふさわしい文様です。
グレー地の江戸小紋にも、優しくふんわり、良く似合います。お食事会やお茶会、観劇や秋の楽しいお出かけに、うつりゆく季節の風に気持ちをのせて、さりげなく装う大人の嗜みが素敵です。
草木が彩られる頃まではもうひと息。蒸し暑くなったり肌寒かったりの時期でございます。彩りの季節を清々しくお迎え頂くために、どうぞご体調管理にご注意下さり、楽しみにお過ごし下さいますように。
◆お店では秋の新作おひろめ展をいたしております(9/28まで)。期間中は着物と帯のお仕立て代無料サービス!(オーダー染めやお取り寄せ品除く)で承ります。商品ページでご紹介の商品および店内でご案内中のお品全て対象です!消費税改定前のかけこみフェア~♪な感じで、どうぞ秋の装いあれこれ、お気軽にご相談下さいませ。
<営業時間>
火・水 午前11:00~午後6:00
木・金・土 午前11:00~午後7:00
定休日:日曜日・月曜日
お問い合わせはこちら