2020年2月7日
来週に予定しております『織一会展』でございますが、本日全てのお品が揃いました!明日の土曜日からゆっくりご覧頂けます。どうぞお出かけ下さいませ。
2/11(祝・火)~2/15(土)
織一会展(結城と草木染め紬&大島紬)
この度の『織一会展』では、本場結城紬・本場大島紬・信州&越後の草木染め紬を盛りだくさんにご紹介いたします。本日は期間中ご紹介いたします本場大島紬のご案内です。
結城と並んで紬の代表格ともいわれる「大島紬」は世界で最も精緻といわれる絣、その豊なバリエーションで人々を魅了しつづけています。紬という名称ですが生糸を使うことが主流になり、さらりとした手触りが大きな特徴です。このサラサラ感は大島紬だけ!
当店で大島紬のご紹介を始めて今回で三度目となりますが、お客様のお話をお伺いしていて感じることとして、泥よりも白大島をお探しの方が多いことです。それは恐らく温暖化により単衣の時期が長くなり、雨の多い日本では雨に強い大島を単衣で!そんなご要望があるのかなと思います。また白大島や色大島のち密な絣柄のモダンな印象は現代のお着物ライフにもとても良く馴染みます。
精緻な絣柄が魅力の白大島たち
百六十亀甲柄「花集」
「百六十亀甲」とは、反物の巾の端から端までに百六十の亀甲柄が織り出されているということです。ち密な亀甲柄でお花を浮き上がらせた愛らしい白大島です。
9マルキ「麻の葉」
縁起の良い麻の葉柄はお探しの方も多い伝統的なデザインです。こちらの絣糸は紺色を帯びた色で大変に爽やかな印象です。
マルキとは絣の細かさをあらわす単位です。12・9・7・5とありますが、現在では12マルキの大島は幻となり、9マルキでも大変希少なものとなりました。こちらはT字型の絣「片ス式」の9マルキです。 (片ス・マルキについては以前の記事でご説明しています⇒こちら)
モダンで粋な白・色・泥大島
泥大島「ドット絣」
整然と並ぶドットの絣が鮮やかで粋な印象と着回しの良さが魅力です。雨にも負けない大島紬。お稽古にもお出かけにも心強い味方になってくれそうです。
白大島「西郷絣」
奄美大島のヒーローでもある西郷隆盛。奄美に流刑されていた折から奄美の人々と心を通わせ支援を惜しまなかった西郷の名を冠した絣柄です。格子の柄の中にさらに絣柄を入れるというち密さ。奄美の生んだ英雄の名に恥じぬ素晴らしい絣柄です。
アップにしてみました。
ユニークで愛らしい白・色大島
白恵泥大島「花のメロディー」
鹿児島県の「恵大島紬織物」で制作された白泥で染めた特許製法の白泥大島です。「恵大島紬織物」はすでに廃業されておりご紹介できる「白恵泥」の大島はこれ一点のみとなりました。真っ白ではなく柔らかなマット感が魅力です。愛らしいデザインは、本当にこれ大島なの?と思われるほど。
白大島格子絣に黄×青の蚊絣
心が躍る楽しい大島です。多彩な色づかいをすることで、精緻な伝統柄がユニークなデザイン性を持ちます。まさに単衣に着たい大島紬。
大島紬はフォーマルな場所には不向きでございます。そのため仲間内のパーティや普段のお出かけにお楽しみ頂きたいお着物です。精緻な柄になるほど高価なものとなりますが、それでもお着物ライフにかかせないお着物でございます。
この度は結城紬と並んでご紹介をしておりますことから、本場結城紬の無地八寸帯をあわせてみました。間違いのない大人のカジュアルスタイルです。
大島紬×結城紬
八寸帯は地機で織り上げています。しっかりとしたハリがあるのに柔らかい、大変に結びやすくてへこたれない帯、無地でご用意なさるととにかく重宝いたします。
全ての反物を広げてご案内できないのが残念でございますが、お店ではズラリと並べてお手に取って頂いたりお顔うつりをお確かめ頂いたり、自由にご見学も頂けます。
全て整いましたので、明日の土曜日からどうぞ楽しみにお出かけ下さいませ。
またご遠方などでご来店が難しい方には、お時間を頂きますができる限りお写真などをお送りいたします。お値段などもどうぞお気軽にお問合せ下さい。
今日もとっても寒い一日でしたが明日は気温が上がりそう、お目にかかれますのを楽しみにお待ちしております。
2/11(祝・火)~2/15(土)
織一会展(結城と草木染め紬&大島紬)
*期間中はお仕立て代サービス
<営業時間>
火・水 午前11:00~午後6:00
木・金・土 午前11:00~午後7:00
定休日:日曜日・月曜日
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