2018年10月23日
今日は朝から冷たい雨に打たれてしまいました。なかなか秋晴れが長続きしないようですが、でも日曜日・月曜日は素敵な秋空でございました。おかげ様で“十三夜”のお月様に会うことができました。皆さまのお住まいのところではいかがでしょうか?
雲きえし秋のなかばの空よりも
月は今宵ぞ名におへりける
(西行)
十五夜よりも綺麗な十三夜。空気も冷えてお月見日和の日曜日でした。満月に、少し足りないぐらいがより美しい。。
そして昨夜、一日過ごすとお月様はこんなにふっくらとしてまいります。それでももう少し足りません。もう少しなのだけど・・・そんな風に眺めている時が最も穏やかに夜を過ごすことができて、個人的には色んなお月様の中で一番好きな頃でございます。
さて、本日はお客様オーダーの素敵な染め帯が仕上がってまいりましたので、友禅作家さんに染め帯をオーダーする方法をちょっぴりご紹介します。
今回は、東京手描き友禅作家「田邊慶子」先生への染め名古屋帯のオーダーでございます。
田邊先生の作品はこちらのブログや店内催事などでも色々とご紹介をしておりますが、そんな作品をご覧くださいまして、田邊先生のお色使いやタッチなど作風をお気に召して頂けますお客様から、オリジナル作品のオーダーをお受けしました。
オーダーをお受けする際は
①まず、どんな絵をお望みなのか、写真などの素材を集めて頂いたり、田邊作品のこの絵のタッチが好き、お色目はこんな色が良いです、などなど色々とお好みをお聞かせ頂くことが必要となります。
例えば今回のお客様は、ご家族様のルーツでもある、江戸から明治に活躍した商用船「北前船」の絵をご希望でした。たまたま田邊作品で宝船の絵をご覧になったことから、かねてより漠然と考えていた構想がにわかに現実的になってご注文を下さいましたのです。打合せの際にはお好みの北前船のお写真や額絵などをお持ち頂いて、先生の宝船の作品を見ながらご相談させて頂きました。
②ご希望をお聞きしたあと約1か月ぐらい頂戴して作家さんが「下絵」を描いてくれます。
③下絵の打ち合わせの際には、生地のご希望や、お色のご提案をさせて頂きます。
※ご注意頂きたいこととしては、全体のタッチや細かい部分のお色使いなどは作家さんにほぼお任せ頂くことになります。そのため、ご注文頂く作家さんの絵を好きでいて頂くことがとても大事!です。今回のお客様のオーダーも「北前船」というご注文ではありましたが、キュンと来たのは田邊作品の「宝船」だから、北前船だけど先生のデザインの綺麗な「宝船」みたいな風にして欲しいです。とのことでした。だから、お宝満載の北前船です!
④下絵のお打合せから約1か月で、帯地に染め上がります(*^^*) 今回のお色はお客様のお好みの額絵のお色使いを田邊流にアレンジして頂きました。
⑤そして最後にお仕立てをしてお納めさせていただきます。お召し頂くのがとっても楽しみです!うふっ(*^^*)
お客様だけのオリジナルデザインの染め帯、ご予算は通常ですと20~25万円(生地込)で染め上がります。
秋の夜長が続きます。もし想いの募る景色がありましたら、どうぞぜひ帯に描いてみませんか?まずは、私と相談いたしましょう。どうぞお気軽にお待ちしております。
さて、お日様が照ってくれないとなんだか冬の足音が聞こえてきそうに感じます。なんだかお鍋の恋しい季節でございますが、今晩はどうしましょう?あっそうでした。定休日明けの今朝は珍しく早起きで朝っぱらからハンバーグをコネコネしてきたのでした。帰り道が寒いとハンバーグが煮込みハンバーグになってしまいそうですが(^^;)どうぞどちら様もお風邪など召されませぬように、栄養とって暖かいお風呂に浸って、お健やかにお過ごし下さいますように。
お知らせ:10/30(火)仕入れのため、午後1時開店となります。よろしくお願いいたします。
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