本場久米島紬×琉球紅型本場久米島紬×琉球紅型

2021年2月11日

本場久米島紬×琉球紅型

2/11(祝・木)~2/20(土)

琉球のやさしさあふれる染織物展

(期間中対象商品お仕立てサービス!)

さて、お店の中ががらりと変わって、ほっこり温かで華やかになりました。

ブログやSNSでは毎日少しずつご紹介してまいりますので、ちょっと気になるなと思われましたら、メールやメッセージやお電話にて、どうぞお気軽にお尋ね下さいませ。

(2/20以降は事前確認のお手元お届けも承ります)

 

まず本日は「本場久米島紬」×「琉球紅型帯」をご紹介しようと思います。

久米島紬は、日本の紬絣技法の発祥、紬の原点ともいわれています。古くは琉球王国、薩摩藩の貢納布の歴史を持ち、近年は国の重要無形文化財にも指定されている織物です。まず、手紬の真綿糸を原料とした、紬のお手本ともいえる素晴らしい風合いにうっとりします。そして、島に自生する植物や大地の泥を使った染めは独特の色調は「なんて素敵なお色なのだろう」と、多くの紬ファンの心を捉えて離しません。

(久米島紬×紅型コーデ①)

久米島紬「花あわせ」

チャコールグレーのようにも見えて、もう少し褪せた感じで茶色味もあり、表現しきれないお色です。お星さまのような三連の十字絣のお花が素敵なんです。

城間栄順「山波」

コーディネートの帯は、城間栄順さんの作品です。

琉球紅型は沖縄で唯一の染色技法として、数百年という長い歴史に培われ、王朝文化として洗練され、大自然をモチーフに、数々の作品を生み出してきました。「紅」は色んな色という意味で「型」は模様をあらわします。日差しに映える鮮やかな色づかい、それでいてまとまりを持った作品としての美しさが魅力的で、お着物好きならば、ぜひお気に入りの紅型を見つけたいと思われる方も多くいらっしゃることと思います。

城間家は三宗家の一つで、栄順氏は16代。豊かな自然の優しさと厳しさ、南国のおおらかさと職人気質を生かした、見事な作品がたくさんのファンを魅了し続けています。

(久米島紬×紅型コーデ②)

久米島紬「井絣」

甘味のあるベージュ色に焦げ茶色の井絣。ほっこりとした絣模様に気持ちが癒されていくのがわかります。井絣は、一般的には普段着感の強い感じがいたしますが、これはなんだかお洒落感が先立ちます。普段着というよりお洒落着として、気軽なお出かけにお召し頂きたい、風合い豊かな久米島紬です。

玉那覇有公「菱帯」

紅型の重要無形文化財(人間国宝)に認定された「玉那覇有公」氏の作品です。城間家14代である城間栄喜さんに師事し、これまで多くの公募展に名を連ね独自の世界を描いてこられた作家さんです。こちらの作品はビビッドな色づかいの多い紅型の中でも、やわらかな優しさを感じる、うっとりとする仕上がりです。楽しみが広がる心地よい世界感を味わって頂けたら嬉しいです。

(久米島紬×紅型コーデ③)

久米島紬「独鈷」(泥)

もう本当に、この色を言葉で表現するのはとにかく難しい。墨色ではなく、焦げ茶でもありません。大島の泥染め前にの下染めに用いられる「車輪梅」そして「サルトリイバラ」という蔓性の植物で染めています。レンガ色の一本独鈷のタテのラインがとっても心地よいです。顔周りは無地、肩と袖口にラインが入る感じが良いかなと思います。

宮城里子「マングローブ」

紅型の技術を受け継ぐ職人として、沖縄の風物や自然を細やかにデザインする女流作家として、多くの着物ファンに愛される現代の紅型を代表する作り手さんの一人です。沖縄諸島ならではの、身近な森に住まうマングローブの木。ご覧になられたことありますでしょうか?どうやら、幸せが宿る木、でもありそうです。

(久米島紬×紅型コーデ④)

久米島紬「独鈷」(クリーム)

上と同じデザインですが、色合いが違うとこんなに印象が異なります。やわらかなクリーム色に清々しいブルーの一本独鈷が冴えています。真綿紬ですので袷仕立てがおすすめですが、春先にも軽やかに、ほっこりとする風合いが皆さまも優しく包み込みます。

玉那覇有公「花文縞」

こちらも、人間国宝「玉那覇有公」氏の作品です。繊細で洗練されたデザインは玉那覇氏ならではですね。紅型は一つ一つ手で色を挿していきます。そのため、微妙なぼかしや隈取りと言われる輪郭を際立たせる技法など、全て職人技による精緻な作業の繰り返し。その先に、このような美しい作品が生まれるのでございますね。

作品は全て一点ものでございます。気持ちが思わずときめかれましたら、どうぞお気楽にお問合せを下さいませ。

もちろん、店内には色とりどり展示いたしております。日差しが春めいてきましたら、ぜひぶらりと遊びにいらっしゃいませんでしょうか?

この風合い、この色彩、ぜひ実物をご覧頂きたい作品たちです。何しろ、紬って何枚あっても足りない気がするお着物ですから(^^;) 帯が装いの世界を変えてくれるかもしれませんし。色んな事を妄想しながら、おしゃべりできたら嬉しいです(*^^)v

(※2/20より、お手元事前確認もお受けいたします。お問合せください)

*今週の営業時間*

2/12(金)11:00~17:45閉店

2/13(土)11:00~18:00
午後6時以降はご予約をお受けできます

(定休日:日曜日・月曜日)

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お店でご紹介しているお品や楽しい催事のことはもちろん、お着物周りのお話から、日々思うことや趣味のお話まで、徒然なるままに綴っております。
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