2020年2月13日
今週は素敵な紬織物に埋もれてお店番をしております。ブログでもせっせとご紹介をしておりますが、実物にお会い頂けるのは今週末まででございます。
紬は風合いがとても大事!産地や作り手さんによって異なる風合いをぜひお確かめ頂きたいです。お時間がありましたらどうぞお出かけ下さいませ。
また記事掲載のお品などお気軽にお問合せもお待ちしております。
今週は~2/15(土)まで
織一会展(結城と草木染め紬&大島紬)
開催いたしております!
本日は、長野県飯田市の染織家下井伸彦さんが手掛ける「下井紬」をご案内いたします。
下井さんはかつてテキスタイルのデザイナーでも活躍された経歴のある作家さんです。そのため下井紬は都会的でモダンな印象の色デザインが特徴です。糸づくりから染め、織までの全工程を一貫して行う、お洒落でしなやかな作品たちでございます。
真綿×生糸に花織入りの下井紬
タテ糸生糸・ヨコ糸真綿のほっこりサラリの下井紬、可愛らしい花織入りですが、袷にも単衣にもお召し頂ける紬織物です。ざっくりとした紬感よりもお洒落なドレス感を感じさせてくれます。
下井紬は草木染めと化学染料のどちらも使っています。草木染めのやわらかさと化学染料のシャープな色目をデザインの中で巧みにあわせているところが特徴です。柔軟な発想で生み出された現代の紬作品たちです。
紫の色合いはログウッドの草木染めです。美しいかすみのような織上がり、美しい着姿が映えます。
伊那紬八寸帯(紫)×下井紬
伊那紬は発色の良い個性的な色合いが特徴です。繊細な色デザインの下井紬にインパクトのある無地の帯が似合います(*^^)v
花織が浮き立ちレースのようにも見えて、可愛らしい印象が嬉しいです。レモン色が若々しい効かせ色!気持ちの良いリゾート気分が味わえそうです。
ログウッド、玉葱、すすきの草木染、化学染料。
伊那紬の八寸帯は目も覚めるようなスカイブルーです。春から新緑の季節へ、清々しいお出かけコーデでございます。
こちらは細い生糸を用いて綾織で織り上げた先染めの作品です。ハリがあってお召しになりやすいので柔らかものが苦手な方の色無地としても重宝です。
左)梅・ヘマチン・化学染料
右)梅・ログウッド・リンゴ・化学染料
織りのお着物ですがこのドレープ感。黒でもなくグレーでもない微妙な色合いです。チャコールグレーのようでもあり焦げ茶色にも見えたり。お手持ちの殆どの帯をあわせることができそうです。
今年の春は桜も早起きしそうですね🌸
寝不足にならなければよいのですが・・・
付下げや江戸小紋のような「染の着物」と紬などの「織の着物」、お着物ライフにはどちらも欠かせないアイテムです。皆さまのお着物コレクションはどちらの比重が高いでしょうか?
先染めである織の着物は、草木などの染料を作ること、糸を染めること、柄を計算して絣を作ること、それから機を織る。白生地に筆や型紙を使って染め上げる友禅染めや江戸小紋が雅で粋な作品づくりだとすると、紬織物は泥臭い野趣感あふれる作品づくりと言えるかもしれません。
しかしだからこそ紬はとっても頼もしい!多少のわがままも聞いてくれる包容力が魅力です。大事にタンスに仕舞うよりも、どんどん働かせてあげることでより身近な相棒になってくれるのが紬の魅力でもありますね。
これからのお着物ライフのために、心強い相棒を探しにいらっしゃいませんか?
金曜日・土曜日、お目にかかれますのをどうぞお待ちしております(*^^)v
2/15(土)まで
織一会展(結城と草木染め紬&大島紬)
※期間中お仕立て代無料
お仕立て不要の場合は10%OFF
<営業時間>
火・水 午前11:00~午後6:00
木・金・土 午前11:00~午後7:00
定休日:日曜日・月曜日
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