三才山(みさやま)紬三才山(みさやま)紬

2019年2月13日

三才山(みさやま)紬

本日より「草木染めの紬コーディネート会(併催:白恵泥大島)」でございます。

そもそも、草木染めの紬をご紹介したいな、と思いましたのは、本日の記事でご案内いたします「三才山(みさやま)紬」がはじまりでした。ずっと以前に自前のお着物でこの三才山紬を誂えたところ、紬なのに、ヨコ糸は手紡ぎの真綿なのに(タテ糸は生糸だから)、ほっこりし過ぎないで、それでもほっこりとしていて、何しろやわらかく体を包み込んでくれて、しかも足さばきもとても良く(私は単衣で着用しています)、何と言っても、ふんわりとした草木の色合いにとっても癒されているからです。

2/13(水)~2/17(日)
※日曜営業いたします

草木染紬コーディネート会
(併催:白恵泥大島)

*対象商品「お仕立て代サービス」*

三才山(みさやま)紬は、長野県松本市の山間部・三才山集落にある横山さんの工房で制作されている紬織物です。

養蚕の盛んな長野では古くから草木染めが行われていましたが、戦後のこと、三才山で生まれ育った横山英一さんが草木染めの糸を織物にしたいと柳宗悦氏の民藝協会で研究を積み、そして独自の紬織物を作り上げたことが三才山紬のはじまりです。

現在は二代目の横山俊一郎さんご家族に受け継がれ、工房の裏山の草木とともに、こつこつと自然の色を織物にうつし素朴で味わい深い作品が作り続けられています。

(画像は2009秋号「きものサロン」より)

裏山の草木を採取して糸を染める。染めると言っても簡単なことではなく、色が最もよく染まるのは煮沸した熱が冷めていく時なのだそう。どのくらい冷めて来たところで引き上げるかによって染まる色合いが大きく異なるのだそうで、それもまた草木の息遣いが聞こえてきそうなワクワクするお話です。

草木染めの原料として多く用いられる「山漆」、画像の反物3反は、どれも山漆で染めています。

一番右の濃い色は、山漆のみ。二番目と三番目は山漆と栗。同じ原料なのに色合いが異なるのは、まさにその引き上げるタイミングの違いなのです。

また、三才山(みさやま)紬では、稲わらの灰汁による糸の精錬を行っています。精錬とは絹糸のセリシンを落とす工程ですが、古くは稲わらを燃やした灰汁で行われてきましたが、現在では苛性ソーダや重曹を使うことが一般的です。

灰汁精錬は温度湿度などの環境変化が影響して安定しないという難しさがありますが、化学薬品と違い将来の黄変をも防ぐ優しく発色の良い柔らかな白色の糸ができます。

山漆と栗で染めた三才山紬、なんとも奥行きがあり、ふくよかな色合いがとても素敵です。

関美穂子作型絵染め名古屋帯「おとなり草」

なんだか・・・横山さんの裏山に生息する優しい草木にも見えて、とっても心地の良いコーディネートになりました。

手仕事を彩る型絵染の手仕事、気持ちがゆったりとほぐれていきそうです。。。

こちらは格子柄の作品です。黄色の細やかな格子柄は玉葱と栗、薄藍色の格子柄は栗と渋木と藍。

実はこの細かい格子柄を織り上げることに随分と苦労をされたそうです。昨今助っ人として工房のお仕事をなさるようになった横山家のお嬢さん方の手腕によるもの。新しい世代への引継ぎもコツコツと行われているのかと思うと、とても頼もしく、また新たな感性が育まれることも楽しみでございます。

広瀬佐与子作型絵染め名古屋帯「小花」

このコーディネート、うふっ(*^^*)ちょっとワクワク楽しいです。紬の格子柄の色合いにジンワリと感動がわいてきて、そして優しい小花に思わず笑みがこぼれそうです。

三才山(みさやま)紬は、縞・格子・無地のデザインです。こんな清々しい縞柄も取り揃えてみました。

単衣でお召しなってもホントに気持ちの良いお着物ですので、単衣の季節には爽やかな縞柄も素敵かなと思います。

そして今回は、こんな大作もご紹介しています。

花織が織り込まれている絵羽柄の三才山(みさやま)紬。山の景色がそのままお着物になったようで、ゆっくりとした時間が持てるなら、こんなお着物に身を包み自然の中で美味しいお茶を頂きたい。気持ちを穏やかに充実させてくれる作品です。

手仕事の作品は、数多く生産することができません。なのでホントにコツコツ、だからたくさんの作品を一度に見ることができるのも数少ない機会かと思います。

自然由来の優しい色彩と山里の心安らぐ作品たちに、どうぞぜひこの機会に癒されてみませんか?

今週いっぱい(日曜日まで)開催しております。お時間がありましたら、どうぞお目にかかれますのを楽しみにお待ちしております。

2/13(水)~2/17(日)
※日曜営業いたします

草木染紬コーディネート会
(併催:白恵泥大島)

*対象商品「お仕立て代サービス」*

 

<営業時間>

※2/18(月)定休日 2/19(火)臨時休業

火・水・木 午前11:00~午後6:00
金・土   午前11:00~午後7:00

(定休日:日曜日・月曜日)

営業時間内のご来店が難しい場合、時間外のご予約が可能な場合もございます。あらかじめ、どうぞご相談下さいませ。

 

 

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