2020年1月10日
新しい年が始まってあっという間に10日が過ぎました。ちょっぴり暖かくて過ごしやすい日が続いております。皆さま滑り出しの調子はいかがでしょう。新年の抱負などは心にお決めになられましたでしょうか?
いやそれがなかなか、大人になると欲張りになるのかな、はたまた謙虚になるのかな(^^;)自信を持ってコレだなんて宣言できないものでございますが、とはいえせっかくの新年です。ワクワクする素敵な目標ができると良いですね。
当店からは、今年こそ江戸小紋をお誂えしよう!そんなご提案をしております(*^^)v
ということで本日は、江戸小紋のおあつらえの中でも人気の高い文様「フランス縞」についてご紹介しようと思います。
フランス縞は、ゆるやかな曲線の束がところどころで交差しながら、どこまでも続いている文様です。ゆっくりと留まることなく流れ続ける、柔らかなせせらぎのごとく、たおやかな文様です。
大変人気の柄でもあり、これまでも色々なお色でお染めしてまいりました。袷・単衣・絽、季節を通じてご注文の多い文様です。
誰がどうして名付けたのか「フランス縞」。
当店のフランス縞は、現在2タイプの文様をご用意しております。一つは、点であらわした錐彫りのフランス縞。もう一つは滑らかな線であらわした縞彫りのフランス縞です。
元祖フランス縞は、伊勢型紙「縞彫り」の人間国宝児玉博氏(1992没)の彫った縞彫りの型が由来です。フランス縞の名称はその児玉氏が名付けたとも、その美しさに魅せられた宇野千代さんが名付けたとも言い伝えられています。真偽のほど定かではありませんが、フランス人形の波打つ髪のようでもあり、ゆったりとしたセーヌ川の流れのようでもあり、フランスと名付けられた時からずっと美しいドレスをまとう様な風合い豊かな文様として、愛され続けています。
錐彫り(点で描いた)フランス縞
縞彫り(線で描いた)フランス縞
錐彫り(点)のフランス縞は柔らかく馴染んで優しい印象に、縞彫り(線)のフランス縞は清々しい爽やかな印象に。皆さまはどちらがお好みでしょうか?
パステル調のお色味からシックで粋なお色目まで、これまで大変に多くのお色を染めてまいりました。色が違うと印象もまるで異なります。お客様の個性を気持ちよく引き立てる文様でもあるフランス縞は、鮫や行儀などの三役についで、カジュアルシーンからフォーマルシーンまでコーディネートのしやすい文様でもあります。
店内には様々なお色の見本染めもご用意しております。どうぞぜひ楽しんでご覧くださいましたら嬉しいです。
さて明日から三連休!土曜日は気温が下がりそうですがお天気は上々。新しい年の初めに、どうぞお目にかかれますのを楽しみにしております。
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