2018年11月2日
11/3(土)通常営業(午前11時~18時)18時閉店ご注意ください。
素敵なお天気が続いています。いかがお過ごしでしょうか(*^^*)
早速でございますが、本日は素敵な帯が届きました!
先日の京都出張で連れ帰ったお品、この帯は1年ほど前から気に入ってお店にお招きしたかった帯なのです。やっとお店にやってきてくれましたので、早速ご紹介させて下さいませ。
『五十鈴川』(大文字屋庄兵衛謹製)
五十鈴川(いすずがわ)とは、伊勢神宮(内宮)に入る宇治橋の下を流れる川のことです。伊勢神宮を参拝する際には、宇治橋を渡りこの五十鈴川の水で手を洗い心身を清めて参拝をします。
何しろ私は三重県の出身でございますもので、幼い頃は毎年お正月そして事あるごとにこの五十鈴川で手を洗いました。実は(今更な懺悔ですが)弟とふざけて川に入ってずぶ濡れになってしまったことも…それほど柔らかで優しい川なのでございます(ってことで(‘◇’)ゞ
五十鈴川は、天照大神の御杖代として伊勢内宮を創建したとされる倭姫命(やまとひめのみこと)が御裳のすその汚れを濯いだという伝説があり御裳濯川(みもすそがわ)とも呼ばれています。まさしく神聖なる清き川。多くの歌人が歌に詠み、明治天皇が詠まれたというこんな句もあります。まぁ何とも不思議なほどに心洗われる清流なのです。
五十鈴川清き流れの末(すえ)汲(く)みて
心を洗へ秋津島人(あきつしまびと)
(日本じゅうの皆さん五十鈴川の清き水で心を洗おう)
この帯は、その五十鈴川を描いた絵の中から、その清き流れのみをデザインして創作されたのだということで、初対面の時には何だかとっても感動してしまいました。
皆さまは伊勢神宮を参拝されたことはありますでしょうか?地元では「お伊勢さん」と呼んで親しんでまいりました。
三重県が日本地図のどこに位置するのかわからない!そんな方が多いことはとても良く承知しておりますが(^^;)そんな方でも天照大神をおまつりする「伊勢神宮」のことは、どなたもご存じなのではないかなと思います。
関東からは少し遠くて訪ねるには勇気と時間が必要ですが、私がお伊勢さんの中で一番好きな場所はこの「五十鈴川」です。もし訪ねられる機会がありましたら、ぜひご体験頂きたいことですが、五十鈴川で手を洗うこと、それはお伊勢参りに欠かせない楽しみなのでございます。
江戸小紋「万筋」×五十鈴川
清々しい万筋に清らかな五十鈴川の流れがとても上品で良く似合いました。心穏やかになれる、そんな装いが素敵だな~と思うこの頃です(*^^*)
帯の詳細はまた追って商品ページなどにてご紹介させて頂きたいと思います。どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。
そうそう、五十鈴川では、夏には川に入る禊(みそぎ)なども行われています。そういえば、何事も神頼みの父が禊をしたから安心だ!なんて申しておりましたことがありました(^^;)そのおかげ様で大病をすることもなく自由奔放に最後まで好きなようにわがままにそして安らかに80年を超える長き人生を(たぶんきっと)幸せに全うさせて頂きました。
まもなくこんな景色が見られる季節でしょうかと思います。四季折々の景色を映す五十鈴川、お召しになるときっとこの川の流れのように、穏やかでお幸せにお過ごし頂けるのではないかなと思います。
お店では、11/14(水)~18(日)「付下げ・訪問着に西陣帯大文字屋庄兵衛」コーディネート会を予定しております。本日ご紹介の帯も含め、素敵なコーディネートをご案内いたしますので、またどうぞ楽しみにご予定下さいませ。
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