淡い薄曇りの桜のような、花の雫が沁み込んだような、とても美しくしっとりとした上品な染め上がりです。
お召し頂くと生地が波打つところに光を集め、はんなりとした桜色の光沢がなんとも美しく煌きます。まるでその佇まいが情景の中に浮かび上がるようです。
優しくてほんのりとした薄桜色はご年代を問わず帯あわせでお楽しみ頂けるのも嬉しい江戸小紋です。
柔らかく精緻な「鮫」柄の江戸小紋は、紋を入れて略礼装でもお召し頂けるお着物です。特に「極」の柄は各種の式典やお茶席などにもお召しになりやすく、フォーマルな帯をあわせてお出かけ頂けます。
【鮫文様について】
鮫の皮のような半円形を重ねた文様です。江戸小紋柄の中でも最も古い文様の一つで、江戸時代には武士の礼装であった裃の文様として使われました。
鮫小紋は、江戸小紋の染め型紙である伊勢型紙のふるさと「紀州藩」の定め柄でありました。特に「極」のつく文様は、3センチ四方におよそ900個孔が彫られた型紙で染められています.
細かければ細かいほど、しなやかな粋姿が映えます。
江戸小紋三役の中でも、最も愛される文様の一つであり、とても柔らかな風合いを感じさせる立体感のある文様です。
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