江戸小紋「万筋」、清々しい縞文様は、江戸小紋を代表する文様です。
クールな黒褐色の憲法色の地色に、目色にグレーを入れることで、よりシックで粋な仕上がりとなっています。
細かい万筋(二つ割)の縞文様は年齢にかかわらず、シンプルにさりげなく、気品のある着こなしを楽しんで頂けます。
帯次第で、とても多様な表情をつくることができる「魔法の逸品」、ぜひお召しになってくださいませ。
【江戸小紋の「縞」文様について】
江戸時代以前は「筋(すじ)」というと横縞がほとんどでしたが、江戸中期ごろから縦縞が流行し、武士にも縦縞が許されるようになり、文化文政の時代には縦縞こそ「いき」の象徴とされました。
なぜ、横縞より縦縞が粋なのかについて、『粋の構造』を書かれた九鬼周造氏によると、両目の位置が左右水平に並んでいるので縦縞の方がすんなり目に入ることができて、
さらに重力に逆らうことなく落ちる縦縞は「小雨」や「柳」」のようなしなやかさがあるからだそうです。
なるほど、“しなやかでありながら張りのある強さを持つ”まさに縦縞こそ「粋」と言われるのもわかるような気がします。
こちらの縞は一寸幅(約3.8㎝)に23本の縞が染められているとても細かい縞文様です。
縞を染める型紙はとても高度な技術を必要とします。
染める際に縞がずれたり壊れたりしないように、あらかじめ型地紙を2枚にはがし重ねて彫ってから、その間に絹糸を張りずれないように柿渋で張り合わせることが必要になります。
現在ではこの「糸入れ」ができる人が殆どいなくなり、このような細かい縞柄は大変大変貴重な型紙になっています。
ところで、『粋の構造』を著した九鬼氏によると、「一般に顔の
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