春、桜が咲き誇る時期に、ふと視線を落とすと、河原や野辺に咲き乱れる黄色の花を目にします。れんぎょう、春を彩る可憐な花です。
地色は、風に花の色がうつったかのように、うす黄緑(クリーム色にほのかに黄緑がまじったような色)です。春の花といえば桜と思いがちですが、やさしい野辺の花は、いっそう心を豊かにしてくれるようです。
職人技がさえる繊細な友禅には、見ればみるほど息をのみます。上前の一部にはお花に刺繍がほどこされていて(ちょうど太ももあたりですので、正座で畳にすることはありません)、情景の奥行きと、風が運ぶ春の香りにも心うたれます。
2月~4月の各種の式典や、おめかししてお出かけされる時には、桜満開の下での佇まいも大変に美しくうつります。大人ならではのやわらかな空気感と、ささやかな希望が満ちるお着物です。
生地は、すとんとした落ち感もよく、ほどよいハリのある正絹ちりめん地です。清楚なやさしさが、見る目を心地よく癒してくれます。
※表示価格にお仕立て代・ガード加工代は含まれておりません。ご希望の際はお申し付け下さいませ。
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