古い陶磁器の文様を「織楽浅野」さんの独自のセンスと技法で織り上げられた名古屋帯です。
15世紀の李朝の陶磁器に見られる、掻(か)き落としという技法で描かれた、花卉(かき)文様をモチーフに制作されています。
掻き落としとは、胎土に化粧土をかけて工具で表面を削り落として模様を描く技法で、古くから陶磁器の文様に使われてきました。
そうして仕上げられた陶磁作品を帯に写したものです。白い部分にも陶磁器の滑らかな地肌の風合いを感じる、掻き落としで描かれた繊細な線の強弱も見事に再現しています。
花卉(かき)とは、葉物や観葉植物芝生や苔など、見る目も楽しませてくれる植物のことで、こちらの作品では、丸みを帯びた多肉植物の葉っぱや、お花のように開いた観葉植物を思わせる、ほのぼのとした愛らしいデザインが織り出されています。
ほんわかとして柔らかで素朴、心温もる織り上がり、織楽浅野さんならではの作品です。
大変に結びやすくて着崩れがありません。六通柄で柄あわせのストレスなくお召し頂けるのも嬉しい帯です。
前帯です。真ん中から上下半分が前帯になります。
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