2021年10月5日
江戸小紋に「菊」文様は、様々なテイストのものがございます。
こちらでは、人気の文様「菊唐草」をご紹介いたします。
「地落ち」という技法の型を用いて染めています。
こちらが型紙(↓↓↓)菊唐草の花びら、唐草の輪郭部分が彫り残され、周りを細かい点々の彫りで埋め尽くしています。
型紙を白生地に置いて防染糊をヘラでつけていくと、穴の開いた点々の部分から生地に糊が置かれます。その後お好みの色で染めると、防染糊の点々の部分には色が染まりません。蒸して色を沈着させ、洗って防染糊を洗い流すと、点々の部分が白く、菊の花びらと唐草には色が入り、柄がふわりとが浮かび上がります。
こちらは、水浅葱色の地色でお染めした、菊唐草です。地色の水浅葱色は白い点々のおかげで、ほんのりとした淡い色調に染まり、花びらがくっきりと地色を残し、浮かび上がる様子がおわかりになるかと思います。
点々で埋め尽くされた中に柄が浮き上がる、地落ち「菊唐草」の文様は、繊細な美しさの引き立つ江戸小紋として、お茶席や各種の式典、もちろん普段のお出かけや観劇にも、季節を問わず、様々なシーンでしなやかにお召し頂けます。
こんなシックな色で染めると、またひと味違う、粋な大人の江戸小紋が仕上がります。
同じ文様でも、お色が違うとまるで異なる文様のようにも感じることができる、一色染めならではの楽しさです。
※「菊唐草」文様、江戸小紋専門サイトでは⇒こちらにてご紹介しています。
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当店の江戸小紋は(一部の反物を除き)お色と柄をご指定頂いてからお染する「おあつらえ江戸小紋」です。
そのため、店内見本にご用意のない色×柄の組み合わせは、反物に染めてしまう前に「お試し染め」(詳細⇒こちらクリックでご案内)というサービスをご用意しています。
※染めに1か月~2カ月、お仕立ては1に月半ほど頂戴しております。
『江戸小紋のおあつらえ』いろいろ、何なりと、どうぞお気軽にお申しつけ下さいませ。
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