2021年10月4日
江戸小紋「梅文様」をご案内いたします。
梅や桜は、江戸小紋に限らず和装の世界では古くから愛されてきた文様です。ことに、寒さの厳しい季節から花開く梅は、日本人の心にしみる健気で美しい花です。
江戸小紋にも多くの「梅文様」がございますが、当店はこんな感じでご用意しています。
※梅だからといって、季節限定ということはありません。微細な柄の江戸小紋は、季節を気にすることなく、お好みの文様を選んで楽しんで頂けます。
梅鉢唐草
梅の花びらを〇であらわした梅鉢紋、錐彫りの唐草で埋め尽くした文様です。梅の花が浮かび上がるように見えて、繊細な力強い愛らしさを感じます。
重ね梅
五弁の花びらが重なりあって描かれた重ね梅文様です。ち密に円を描く花びらが反物を埋め尽くす美しさ。幾何学模様のようにも見えます。
梅
真ん中の花芯と花びら、それぞれ刃先の形の異なる道具を用いて彫り抜いて行きます。清々しく整列した梅の花に、潔い可愛らしさが香ります。
地落ち梅の花
花の周りを点々で埋め尽くして、花が浮かび上がるように見えるデザインを「地落ち」と呼びます。梅の花を散りばめた優しくてはんなりとした染め上がりは、お茶を親しまれる皆さまにも人気の文様です。
梅に丸紋唐草
こちらも「地落ち」文様です。梅や唐草の輪郭を残して周りを点々で埋め尽くし、線描きの梅のように浮き上がります。江戸小紋らしい美しさの映える文様です。
地落ち梅
こちらも「地落ち」。繊細な地落ち文様です。近寄って初めて柄の見える贅沢な美しさは、お茶席にも、各種のフォーマルな場面でも好まれます。
梅と源氏香
いつか誂えたいなと思っている個人的にも好きな文様です。梅の花と源氏香の模様が詰め込まれ、匂い立つような優美な香りがしてきます。身にまとうときっと笑みのこぼれる江戸小紋。
※江戸小紋専門サイトでは「梅と桜」の文様をこちらでご案内しています⇒江戸小紋|梅・桜文様 (someichie.jp)
たとえば、寒さに耐えて花開く梅のように、芯の強い健気で美しい人でありますように❣の想いを込めて。。。
梅の花にほひのふかく見えつるは
春のとなりの近きなりけり
(三統元夏)
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当店の江戸小紋は(一部の反物を除き)お色と柄をご指定頂いてからお染する「おあつらえ江戸小紋」です。
そのため、店内見本にご用意のない色×柄の組み合わせは、反物に染めてしまう前に「お試し染め」(詳細⇒こちらクリックでご案内)というサービスをご用意しています。
※染めに1か月~2カ月、お仕立ては1に月半ほど頂戴しております。
『江戸小紋のおあつらえ』いろいろ、何なりと、お気軽にお申しつけ下さいませ。
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