雪輪雪輪

2021年9月30日

雪輪

ふんわりとした牡丹雪のような可愛らしい「雪輪」の文様は古くから愛されてきた文様です。

「雪は豊年の瑞(しるし)」とも言われ、大雪の年は山にたくさんの雪を貯えるので干害の被害がなくて豊作に恵まれるのだそうです。

さらにまた、触れるととけてしまう儚さや、雪の日の身の引き締まる寒さも、日本の美意識に叶うものだからかもしれません。

当店でご用意しております「雪輪」の文様は2タイプございます。どちらも、柄の輪郭線を残してその周囲を点々で埋め尽くした「地落ち」という技法の型紙を用いています。雪輪の輪郭に地色が染まり、どことない儚げ感が素敵な江戸小紋です。

鮫地に「地型」文様の雪輪

伝統的な文様「雪輪」です。こちらの文様は「地落(じおち)」といって、点々の中に柄の浮かび上がる文様です。

『地落ち(じおち)』の型紙は、柄の輪郭線を残して、その周囲を点々で埋め尽くして彫ります。染めた時には彫り残した輪郭線の部分に地色が入りますので、柄の輪郭が浮かび上がり、周囲の細かい点々がとても微細な美しさを放ちます。熟練した彫り師と、染め師によってのみ完成する、繊細で高度な美しい様式です。

こちらの雪輪文様の点々、実は鮫柄にもなっているのです。江戸小紋の美しさを堪能できる、情緒豊かな文様です。

随分の前のことになりますが、雪輪柄を夏の絽に染めて下さいましたお客様がありました。それは2010年のことでした。この年は記録的な暑さの堪える年でしたが、全身を雪の結晶で包み込み、猛暑の夏を楽しまれたお客様です。

それはもう、大変に清々しく、美しい夏姿でございました。(「お客様おあつらえ写真集」では⇒こちら)

同じ「雪輪」文様も、シックなお色にお染めすると、途端に粋な大人の香りがしてきます。江戸小紋は大変に不思議なもので、同じ文様でも染める色が違うと、まるで違うお着物のように見えたりします。また同じお色でも文様が異なれば、それはもう雰囲気が全く異なります。

伝統技術とお客様のセンスによって生み出される、それぞれの景色。繊細で微細な広い広い世界の中に、お一人お一人の心地よい居場所を見つけて下さいましたら、どんなにか嬉しいことでございましょう。と思っています。

※「雪輪文様」江戸小紋専門サイトでは⇒こちらでご紹介

「極」型の細かい「雪輪」

細やかな雪輪文様は大変に上品でプチフォーマルなお席にもお召し頂けます。

こちらは「極型」の雪輪文様です。

同じ「地落ち」の型紙を用いて染めています。細かい点々は鮫柄ではありませんが、細やかな雪の結晶は、粉雪でしょうか。

四季折々に風情を感じる「雪輪」文様は、古くから日本人の美意識に叶い、心を寄せたくなる文様として愛され続けてまいりました。

※極型雪輪文様」江戸小紋専門サイトでは⇒こちらでご紹介

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当店の江戸小紋は(一部の反物を除き)お色と柄をご指定頂いてからお染する「おあつらえ江戸小紋」です。

そのため、店内見本にご用意のない色×柄の組み合わせは、反物に染めてしまう前に「お試し染め」(詳細⇒こちらクリックでご案内)というサービスをご用意しています。

※染めに1か月~2カ月、お仕立ては1に月半ほど頂戴しております。

『江戸小紋のおあつらえ』いろいろ、何なりと、どうぞお気軽にお申しつけ下さいませ。

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※当店では色柄を選んでお染めする「おあつらえ江戸小紋」をご案内しております。店内には豊富な色柄見本をご用意して、「お試し染め」も承っております。


 
 
 

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