宝尽くし文様宝尽くし文様

2021年12月1日

宝尽くし文様

「宝尽くし」は、ユニークな発想と物語で、私たち人間の願いや夢を集めた文様です。

大陸から伝来し古くから、着物や帯ばかりでなく、身の回りの様々なものに描かれてきました。みんなの素直な思いを集めた楽しい文様として現代でも愛され続けています。

「宝尽くし」の文様は色々なバージョンでご用意をしています。

錐彫りの宝尽くし

小さな点々で描いた可愛いお宝が満載の江戸小紋文様です。宝尽くしの中では最もご注文の多い柄ゆきで、コロコロと丸くてお宝の一つ一つがわかりやすいのも人気です。墨黒に染めた方や、明るいラベンダーで染めた方も、色んなお色で愛らしいお宝尽くしをお染めしました。

こちらも錐彫りの宝尽くしです。上記のタイプよりもお宝が大振りです。こちらも浅葱色や濃い紫などお好みのお色で素敵な宝尽くしをお染めしてまいりました。

宝尽くしのお宝とは

ありがたい絵巻物や宝の地図「宝巻」
振ると欲しいものが出る「打ち出の小槌」
きっとお宝が満載の蔵の「鍵]
透明人間になれる「傘」と「蓑」
望めばなんでも叶う宝の玉「宝珠」
目方を計り貯蓄を増やす「分銅」
幸せと長寿のお守り「七宝」や「亀甲」
手に入らない魔法のお薬「丁子」
などなど

宝尽くしの中で最もご質問の多いお宝は「丁子(ちょうじ)」。丁子は中国から伝来の希少品で、香料でもあり薬草でもあり、かつてはとても貴重なお宝とされていました。今ではカレーなどの香辛料に使われたりするようです。家紋にもなっています。

かつて丁子は生薬として貴重なお薬でもありました。地球上では次々と新しい病気が生まれて魔法のお薬が間に合わない状況になっています。ならばこのお宝にお願いしたい(↓)

「宝珠(ほうじゅ)」は火が燃えているように見える火の玉。思い通りのものを出してくれたり、病気や苦しみも治してくれると言われています。今みんなが一番欲しいもの宝珠。魔法のお薬をどうかお願いしたいです。

 

道具彫りの「宝尽くし」

型彫りの刃先の形を整えて彫り抜く道具彫りの型紙を染めています。お宝のシルエットが可愛らしく浮かぶ文様です。不思議なことに今までオーダーを頂いたことがありません。染め上がりはモダンな印象でもあり、でもよく見ると一つ一つは宝尽くし。近寄ってみても、これって何の柄?て思われるかもしれませんが、不思議にうふふと可愛らしい文様であります。

自分の力ではどうにもならないことばかり。でも、その想いによりそってくれるのが「宝尽くし」です。古来より、人の願いは変わらないのですね。お力を借りて、楽しい人生を歩まれますように、願いを込めて。

※お宝尽くし全文様のご紹介は⇒こちらページ

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