2021年10月8日
行儀は、江戸小紋三役の一つでもあり、「鮫」に続いてご注文の多い文様です。お茶を嗜まれる方や、卒入学式のお着物として、また普段使いのお着物としても、コーディネートの幅も広くて大変に親しまれています。
斜め45度に点々が規則正しく配列され、それはまるでお辞儀の角度でもあることから、「礼を尽くす」という意味もあります。
点々の細かさから、三タイプのご用意がございます。
※詳細はこちらページにてご案内しています⇒江戸小紋専用ページ「行儀文様」
最もご注文の多いのは、真ん中のタイプで、店主がお気に入りで着用しておりますのもこちらの行儀です。
藍下黒色「行儀(中)」文様です。
この着物は、お店番に最も多く着回してまいりました。染めの帯、織の帯、どんな色柄の帯でもドンと来いの万能着物でありますので。
かれこれ15年の間には、すでに数百回はお袖を通し、長い期間の大事な相棒となりました。
これまで数度の洗い張りをしました。八掛は裾がボロボロになって付け替えたり、太ってしまってサイズ直しをしたり、シミやスレ、ヤケなどの痛みも年々増えて、そろそろ引退なのかなぁと思いつつ、それでも懲りずに、またシミ抜きに出しております。
江戸小紋は、遠目には無地に見えます。細やかな点々のおかげで、外の光に写ると清々しいブルーグレーに見えて、お客様にも随分と褒めて頂いてまいりました。
これまで、淡い華やかな色の江戸小紋も色々と着用してきておりますが、あれこれ巡り巡っても、この行儀はとても離れがたいお着物です。
今年こそは、この着物に変わるものをオーダーしよう!そう思うのですが、これ以外の色が思い至らず、また同じ色柄を注文してしまいそうで・・・どうしたものかしら(^^;)
※着用しております色柄のご案内はこちら⇒藍下黒色「行儀(中)」
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当店の江戸小紋は(一部の反物を除き)お色と柄をご指定頂いてからお染する「おあつらえ江戸小紋」です。
そのため、店内見本にご用意のない色×柄の組み合わせは、反物に染めてしまう前に「お試し染め」(詳細⇒こちらクリックでご案内)というサービスをご用意しています。
※染めに1か月~2カ月、お仕立ては1に月半ほど頂戴しております。
『江戸小紋のおあつらえ』いろいろ、何なりと、どうぞお気軽にお申しつけ下さいませ。
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