2010年2月18日
「江戸小紋でコートはできますか?」そんなご質問を頂くことがございます。
今回はそれを見事実現下さいましたお客様のご紹介です。
江戸小紋「大小あられ」柄でつった被布衿コートです。
被布衿(ひふえり)つきの道行コートです。
被布衿コートは、江戸末期に武家の女性から一般にも広まり明治大正期まで着られていたようですが、昭和になってからは「道行コート」が主流となりました。
でもこのほど、少し前の大河ドラマ『篤姫』の影響からか密やかに人気が出てきました。
背の方に折り返して着る丸い小衿がかわいらしくて、でも、ちゃんとしている感じが大人の女性にも良く似合います。
回の被布飾りは、花弁6枚の清楚なタイプをおつくりしました。
飾りがあっても、なくても、ご自分でチョチョッと縫い付けたり外したりして頂けます
ご希望で「被布衿」は取り外し可能にすることもできます。
つまり、衿をホックで付けたり外したり、外したら「道行コート」に!というお仕立ても可能です。
コートの色柄は、お好みの色で、当店でご用意しています江戸小紋の柄でしたら、どんな色柄でもおつくりすることができます。
今回のお客様の色柄は
色は、羊羹色(ようかんいろ)の地色に、浅紫色を目色に入れて2色染め。
一般的には目色が白く抜ける江戸小紋ですが、コートでは白いとちょっと…という方には2色染めをご提案しています。2色染めの「お試し染め」も承っておりますので、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
柄は、「大小あられ」です。(なんと、「篤姫」様の故郷、薩摩島津藩の定め柄です)
はんなり粋な素敵なコートが仕上がりました。
こんな寒い季節にはコートは必需品ですね。肌寒い春先まで大いに活躍してくれそうです。。。
※たまにご質問を受けるコートの時期ですが、11月の紅葉のころから3月下旬の桜の頃までかな。
この冬は我慢しちゃったけれど、良く考えてみたら手持ちのコートがくたびれてきていたのよね・・・次回はぜひコートを新調したいわ!とお考えのお客様、どうぞぜひ、
「江戸小紋でコート」はいかがでしょうか?
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お客様おあつらえ写真集」にご登場頂けますお客様をお待ちしております。どうぞぜひ、おあつらえ下さいましたお着物で、遊びにいらして下さいませ!!または、ご着用のお写真をお送り下さいませ。(お顔NGの場合はそのようにさせて頂きますのでご安心下さい)楽しみにお待ち申し上げております
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